銚子・角巳之・三代目

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漁労長②

2022年03月16日 | 日記・エッセイ・コラム

業界新聞等、水揚げ速報によると(銚子の)令和4年1月のサバ水揚げは1万1,833㌧...。
前年比42%減。同2月は2,574㌧(同88%減)...。同紙によると、今漁期のサバの群れ
は深場に集中した。魚群探知機で反応は見られるものの、潮流が速く網を出し難い....。

その後、イワシの群れが南下して漁場が重複...。限られた投網回数(資源保護等による取り決め)
で確実な漁業成績を収めるために、1月半ば以降からマイワシ主体の漁へと切り替わった...。
書いてしまえば数行ですが、この間の各船団・漁労長の苦悩....、察して余りあります...。

漁場環境が大きく変化しており、資源保護など(取り決め)も考慮すると網を投げ入れるチャンス
はそう多くなく、その責任を一身に受ける訳ですから...。漁場の好転を祈りますが、こればかりは
何とも言えない話で...。最近の漁業は勘と度胸ではなくデータ重視、とはいっても人間の判断...。

先日、某乗組員の方々と話しておりました...。ちょっと水揚げが少なかったようですが、我々は
漁労長を信頼している。今日はたまたまダメだったけれど、あの人は必ず獲る...。海の上でも
こういう相互の信頼関係が第一なんだと改めて。それにしても漁労長という仕事...過酷です...。