次々と甲子園へ名乗り。《第104回全国高校野球選手権》「北北海道大会」は31年ぶりの旭川地区対決となった決勝が行われ、旭川大が旭川東を7‐1で下し、3年ぶり北大会最多10回目の甲子園出場を決めた。53年ぶり11回目の決勝に臨んだ旭川東は初の甲子園出場を逃した。旭川東の念願は敵わなかったが、また頑張れ!「栃木大会」は昨日作新学院を破った国学院栃木が宇都宮南を8―4で降し優勝した。国学院栃木の夏の甲子園出場は1985年以来、37年ぶり2回目の出場。「大分大会」は優勝候補筆頭だった明豊が12―3でセンバツ21世紀枠で出場した大分舞鶴を破り、2年連続8回目の夏の甲子園出場を決めた。「鹿児島大会」はノーシードの鹿児島実が3―2で第1シードの大島を破り、4年ぶり20回目の夏の甲子園出場を決めた。種子島から初の夏の甲子園出場を狙った大島は最後で力尽きた。
大相撲《名古屋場所》千秋楽。西前頭2枚目・逸ノ城(湊)が悲願の初優勝を飾った。平幕・宇良を寄り切りで下し、12勝目。V争いで先頭を並走していた横綱・照ノ富士(伊勢ケ浜)が結びで、大関・貴景勝(常盤山)に敗れたため、優勝が決まった。上位総当たりの今場所は1横綱2大関撃破を含む役力士6連破で初日から無傷6連勝。7日目から連敗を喫したが、9日目以降は5連勝と好調を維持。14日目は平幕・明生に敗れ、照ノ富士と3敗で並び、千秋楽に臨んでいた。賜杯を争った照ノ富士とは、2010年3月に同じ飛行機で来日した仲。盟友に競り勝ち、新型コロナウイルスの影響で戦後最多となる関取23人が休場した大荒れの名古屋場所を制した。新入幕から47場所かかった優勝だが、故障さえなければ大関を狙える逸材。是非大関めざし頑張ってほしい!
ゴルフ。海外女子メジャー《アムンディ・エビアン選手権》第3ラウンド。42位タイから出た西郷真央が6バーディ、ノーボギーの「65」で回り、通算8アンダー15位タイに浮上した。古江彩佳は通算7アンダー22位タイ、畑岡奈紗、西村優菜は通算6アンダー29位タイで最終日を迎える。ブルック・ヘンダーソン(カナダ)が通算17アンダー単独首位を維持し、2016年以来のメジャー通算2勝目に王手。通算15アンダー単独2位にユ・ソヨン(韓)、通算13アンダー単独3位にソフィア・シューバート(米)、通算12アンダー4位タイにカルロタ・シガンダ(スペイン)、キム・セイヨン(韓)が続いている。世界ランク1位のコ・ジヨン(韓)、ネリー・コルダ(米)は通算11アンダー6位タイ、リディア・コ(ニュージーランド)は通算10アンダー11位タイ、前回覇者のミンジー・リー(豪)は通算1アンダー58位タイとなった。日本勢4人はさすがに優勝には届かないだろうが、ベスト10入りは十分可能。それを目指して頑張ってほしい!
国内女子ツアー《大東建託・いい部屋ネットレディス》最終日。単独首位で出た菊地絵理香が4バーディ、1ボギー「69」で回り、通算20アンダーで逃げ切って今季初優勝を果たした。唯一のボギーを喫した後半13番で三ヶ島かなに並ばれたが、直後の14番(パー5)でバーディを奪った。昨年6月《アース・モンダミンカップ》以来となるツアー5勝目。 北海道での地元出身者の優勝は、1998年《東洋水産レディス北海道》の大場美智恵以来、ツアー史上2人目となった。三ヶ島は今季ベストフィニッシュとなる1打差2位。18アンダー3位に北海道出身の小祝さくらが入った。 森田遥が16アンダー4位。メルセデスランキング2位の山下美夢有は、勝みなみと並んで13アンダー5位。稲見萌寧は吉田優利、全美貞(韓国)と並んで12アンダー7位だった。昨日までと比べて動きの少ない最終日となったが、最後は勝負強さの差で菊地に軍配が上がった。個人的にはもう少し設定厳しく優勝争いをしてほしかったなぁ。
今日の重賞を振り返る。小倉11Rで行われた【第70回中京記念】は、西村淳也の6番人気ベレヌス(牡5・杉山晴紀厩舎)が勝利。ゲートを出ると迷わずハナに立ち、1000m通過1分を切るペースで逃げると、直線では最内で粘りに粘って後続の追撃を振り切り重賞初制覇を果たした。サマーマイルシリーズ第2戦を制し、西村は2021年3月の【金鯱賞(ギベオン)】以来の重賞2勝目を挙げた。タイムは1分45秒9。半馬身差の2着には直線で猛烈に追い込んだカテドラル(10番人気)、さらにハナ差遅れた3着に1番人気のファルコニアが入った。なお、重賞2度目の騎乗となった今村聖奈のカデナは最後方から大外を回って追い上げ6着に入った。
勝ったベレヌスだが、典型的な夏馬(1,0,3,1)で出来も良かった。西村の思い切った騎乗も良かったし、小回りも向いていた。天晴れ!2着カテドラルの末脚には驚いた。今開催の馬場を考えれば、よく脚を使った。6歳馬だが、1800ぐらいのほうがいいかも・・・。3着ファルコニアは力を出し切った。負けて強しの競馬、残念。ただこの馬はこんな馬なのだろう。今後面白そうなのは5着ヴァリアメンテ。エンジンがかかったのは残り1ハロン。それであまり差もないので、これから期待したい。
ベレヌスは、父タートルボウル、母カフヴァール(母父デュランダル)という血統。北海道安平町・ノーザンファームの生産馬で、馬主は(有)キャロットファーム。通算成績は21戦5勝。重賞は初制覇。【中京記念】は杉山晴紀調教師、西村淳也ともに初勝利となった。