金曜日仙台から帰郷の折、総武線に乗っていたら、人身事故で電車が止まってしまった。出張で疲れていたのに“なんて日だ”と思いつつ、振替輸送の京成線に乗って帰ってきた。まぁそれでもスムーズに帰ってこられたし“世の中、迷惑の人が多いなぁ”と軽く思っていたら、その人身事故を起こした人はとんでもない人であった。新聞によると、大田区で25日に女性の絞殺体が見つかった事件で警視庁が事情を聞こうとしていた関係者の一人だったらしいのだ。深い事情があったに違いないだろうが、複雑な気分になった新聞記事であった。
では今日の競馬を振り返る。東京11Rで行われた【第148回天皇賞・秋】は、福永祐一騎乗の5番人気ジャスタウェイ(牡4歳・須貝尚介厩舎)が中団追走から直線で差し切り、4馬身差の圧勝でGI初制覇を果たした。タイムは1分57秒5。驚いた結果であった、4馬身差の圧勝劇。勝ったのはジェンティルドンナでもトウケイヘイローでもエイシンフラッシュでもない。5番人気の4歳馬、GⅢを1つしか勝っていないジャスタウェイが見せた独走劇に呆気にとられたレースであった。
レースは予想通りトウケイヘイローが逃げたが、好スタートを切ったジェンティルドンナが2番手につけた。ダイワファルコン、レッドスパーダがその直後につけるが、トウケイヘイローは速いペースで逃げる。直線に入って早々とジェンティルドンナがトウケイヘイローをかわして先頭に立つ積極的な競馬を見せ、押し切りを図ったが、直線半ばで1頭だけまるで違う脚いろで迫ってきたのがジャスタウェイだった。絶好の手応えで、残り1ハロン付近で一瞬のうちにジェンティルドンナをかわすと、あとは独走。4馬身もの差をつけてゴールに飛び込んだ。2着が1番人気のジェンティルドンナ、3着には直線で外に出してから伸びた3番人気のエイシンフラッシュが入った。
勝ったジャスタウェイは本当に強かった。まさかこんな走りができるとは・・・。この走りができるのなら、【JC】でもいい走りができると思うが、距離は微妙かもしれない。ただ面白い馬が出現したものだ。2着ジェンティルドンナはかなり強い競馬であった。あれで2着に粘るのだから・・・。これが休み明け、次はもっと良くなるだろう。3着エイシンフラッシュはハイペースの競馬では分が悪い。それでも3着に来たというのは力のある証拠。ただ前2頭とは今日の場合、力差があった。4着アンコイルドは相手鳴りに走るタイプ。今日は位置取りが前すぎた気がする。もう少し溜めたほうが・・・。5着コディーノは距離が長い感じ。マイル~1800mぐらいが良さそう。 今後面白そうなのが7着ヒットザターゲット。最後いい脚を使っていた。この馬、成長している。
ジャスタウェイは、父ハーツクライ、母シビル(母父Wild Again)という血統。北海道浦河町・(有)社台コーポレーション白老ファームの生産馬で、大和屋暁氏の所有馬。通算成績は16戦3勝。重賞は【アーリントンC】(2012年)に次いで2勝目。須貝尚介調教師、福永祐一ともに【天皇賞】初勝利となった。須貝調教師はまさかゴールドシップでなく、ジャスタウェイで【天皇賞】を勝つと思っていなかっただろう。
日本シリーズ第2戦が始まった。楽天にとってマー君で負けると、大変厳しい戦いになるが、今日の鍵は楽天が菅野を打てるかどうかである。頑張れ!楽天!