亡父の書棚から見つけた本。
なかなか面白い。
ドロンケンや街鉄、目ばかり窓、活歴みたいに
見たことも聞いたこともない言葉や、
カフェー、山高帽、アッパッパ、ご新造さんのように
「昔の言葉」として知ってはいるものの
今はもう使うことがない言葉、
ビヤホール、人力車、ビリケンみたいに
若い人でもだいたいわかる、今も生きる言葉もある。
(レトロな響きはあるけど)
一方で、権妻、しもた家、露西亜麵麭みたいに
私自身は以前から言葉は知っていたものの
本書で意味を知ったものもある。
見越しの松とか、小股の切れ上がった女とか、
あるいはお煙草盆、インバネスなど
昔は風流な表現、言葉があったとつくづく思う。
出歯亀なんて言葉、何十年かぶりに見た😅
ところで「最近は荷物の運搬はトラックやライトバンだが」とか
「週休2日という会社も現れてきているが」など
文章もやたらと古臭い。
奥付をみたら、昭和54年の初版本だった。
著者は大正15年生まれの新聞記者〜短大教授。
なるほどその当時だと確かに上記のような古臭い表現になる。
・・・というか、
刊行された年は私が大学に入った年😵
やばい💦自分自身も表現に気をつけなきゃ😅
「明治大正風俗語典」槌田満文:著 角川選書