風音土香

21世紀初頭、地球の片隅の
ありをりはべり いまそかり

「海のはじまり」

2024-09-02 | 映画・芝居・TV
フジテレビで月曜九時から放送されている
「海のはじまり」というドラマを毎回見ている。
家族とは?親子とは?子供を産むとは?を問いかける
毎回真剣に考えながら見るドラマ。
古川琴音さんと有村架純さんの胸が詰まるような感情と表情。
それを静かに、でも複雑な感情を秘めて見守る大竹しのぶさん。
主演は目黒蓮さんだけど、彼はあくまで軸で
ストーリーの中心となっているのはこの3人の女性たちだ。

とにかくすごいのは脚本の生方美久さん。
話題になった「silent」を書いた脚本家さんだ。
まだ若く、これが3作目?4作目?
以前は看護師をしていたという異色の経歴とともに
話題作ばかり生み出す才能に脱帽だ。
ストーリーもだが、生み出されるセリフの深さが特に秀逸。
無駄も余計なものもない。
短い言葉にたくさんの想いや感情が込められている。
そしてもうひとつ。
津野晴明役を演じる池松壮亮さんの人物造形を見て
女性なのにどうしてこんなに男性の感情がわかるのだろう。
決して善人だけじゃない人間だけど
それが実にリアルなんだなぁ。



そんな「津野くん」の普段の生活。
図書館で司書を真面目にコツコツと務め、
仕事後はつまみとビールをコンビニで買って帰って
飲みながら本を開く毎日。
「給料は知っての通りだけど、お金は本にしか使わないし」
という、孤独な暮らしにちょっと憧れる。

ドラマの放送は今日が10回目。
最終回まであと3回。
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