神田川
2023-05-23 | 音楽
都会の片隅に佇む古い木造アパート
ところどころ凹んでいる畳の床
天板の裏が麻雀卓になるコタツ兼用のテーブル
せんべい蒲団状態の万年床ベッドと
その横に積み上げられた本
マッチで点けるガス台がひとつ
君が作った肉じゃが
誕生日に友人達と囲んだフライパンのすき焼き
風呂桶を持って行った横丁の銭湯
帰りに立ち寄る小さな公園のベンチ
小銭しか入っていない財布
金に替えるため玄関先に並べたビールの空き瓶
まだ何者にもなっていない私たち
歌われた時代からは10年ほど後だけど
この歌そのものだったあの頃。