風音土香

21世紀初頭、地球の片隅の
ありをりはべり いまそかり

一品香

2020-08-17 | 食べ物・お店

私が通っていた高校の旧校舎時代(1年の時)、
学校がある坂(まことの坂)を下った先にラーメン屋があった。
一品香というその店は、行くと先輩たちもよく来ていて
一番安いラーメンをみんな食べていた。
ラーメン屋というより、いわゆる「まち中華料理店」なので
餃子や炒飯などもメニューにあるのだけれど
大抵みんな小遣いが少ないから安いメニューばかりだったのだ。
そして店の主人と「今年の野球部はどうだ?」みたいな話をした。

今この一品香は新しい市街地である桜台に移転し
昼時や夕方などは行列ができているほどの人気店となっている。
かつて勤めていた会社の産業医の先生は台湾出身の方で
よくご飯をご馳走になったりしていたのだが、
その先生イチオシの店がこの一品香だった。
「ボクの故郷の味そのままダヨ」とよく言っていた。

ひとり晩飯のため、一品香に行ってみた。
ちと早めの時間だったためすぐに席につくことができた。
注文したのは(暑かった日だったこともあり)味噌冷風麺。
(冷風麺とは冷やし中華の岩手風呼び方)



サッパリ酸味とシコシコ麺が味噌で味付けしてある。
言ってみれば「濃厚な爽やかさ」とでも言おうか。
蟹のほぐし身や旨味たっぷりチャーシューの細切りとともに
トマトや夏蜜柑も載っていて、夏にはぴったり。
錦糸卵が酸味や味噌のコクを和らげてくれているのも嬉しい。
一品香ならではのボリュームもたっぷりで
男の晩めしでもこれで大満足。
懐かしい店がこういう形で残っているのも嬉しい。
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