ドキュメンタリーではない、
小説の形をとったことが成功している。
その時々のユーミン自身が感じたことを詳細に描写し
読者も身近で同じ体験をしているような気にさせられる。
あの曲も、この曲も、そうやって書かれたのか、
これはそんなに早い時期に書かれた曲だったのかと
それは結構驚き。
東京で開催されている「ユーミンミュージアム」を観て
それとセットで読むとより感じるものがあるんじゃないか?
「荒井由実」の曲は少女時代の内面を歌ったもの。
「松任谷由実」の曲は都会で暮らす女性の生活を歌ったもの。
だから「荒井由実」の曲は普遍なのだと思う。
「松任谷由実」の曲は
地方に住む人たちからはちょっと距離あるかな。
ユーミンがデビューした直後までの物語だが
この続きも読みたくなる感じ。
ただし、章が変わるたびに話があちこちに飛ぶ。
それがちょっと気になったかな。
「すべてのことはメッセージ〜小説ユーミン」
山内マリコ:著 マガジンハウス
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