風音土香

21世紀初頭、地球の片隅の
ありをりはべり いまそかり

8トラックカラオケマシン

2022-12-03 | 文化

これを知っているのは60代以上?
55才以上なら見たことぐらいはあるかも知れない。
かつてカラオケはこれだった。
8トラックという大きめのカセットテープをガチャンとセットし
曲番号を選ぶと曲が流れてくる。
歌詞は別に歌詞カードの本があり、それを見ながら歌うのだ。
1カセットに4曲、1セットで20本ぐらいしかない。
新しい曲が欲しければ追加で買う方式だ。

大学を卒業し、就職したばかりの頃
盛岡のアパート暮らしだったから夜は暇だ。
同期入社の連中と近くのスナックへ飲みに行き、
これでよく歌った思い出がある。
もちろん東京時代もこれだったけれど
情景まではっきり覚えているのは盛岡は上田のあのスナック。
おばちゃんがひとりで経営していた鄙びた店だった。
「安易に仕事選んだけど、これでよかったのかな」
と不安や不満が心の中に渦巻いていた。

8トラックはカラオケだけじゃなかった。
カーステレオ(という言葉ももう死語だね)も。
レコード屋の片隅に8トラックカセット用の棚があり
演歌を中心にたくさんのテープが並んでいた。
私が車を持つようになった頃はもう音楽カセットだったから
8トラックは、文字通りトラック野郎たち御用達だったイメージ。

この機械は今もウチの神楽の本拠地である熊野神社社務所にある。
時々叩かないと音が途切れたり、ハウったりするけど
まだちゃんと(間延びした)曲が流れるしマイクで歌える。
ストップボタンがないので、止めるときは強引にカセットを抜く。
若い神楽メンバーには珍しくて仕方ないもののようだ。
残念ながら君たちが知っている歌はここにない😅
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