風音土香

21世紀初頭、地球の片隅の
ありをりはべり いまそかり

世界史

2005-10-17 | 風屋日記
高校時代の得意科目は国語、現国も古文も。
「入試が国語だけなら旧帝大クラスに入れるのになぁ」と
進路指導の先生に溜息をつかれたこともある(笑)
今でも国語だけセンター試験の問題にたまにチャレンジしてみるけど、
なーんも勉強してなくても140~160はとれるよ。

世界史は好きな教科だったものの点が取れなかった。
なにせ試験のための暗記より地域別の時代の動きが面白かっただけなので。
特にフランス革命の頃が好きで、教科書以上のことを知っていた。
点数そのものは倫理や政経の方が取れてたけど、
意地で入試の選択寡黙に世界史を選んだのはそのせい。
一応それなりに取れるぐらい勉強したけど、
英語がおろそかになってしまい・・・・結果は推して知るべし(^^;

これまで何度も書いてるけど、いま長男が受験生。
彼の得意科目は英語と世界史、地理。
ということで、長男と世界史の話になったり、副読本を見たりしている。
面白い、昔興味のなかった時代や地域が特に。
最近の参考書や副読本は絵も多くて分かりやすいしね。

世界四大文明のひとつであるメソポタミアが今のイラクであることは
実は湾岸戦争の頃に初めて認識した次第だが、
例えばイランがペルシャだったとか、モヘンジョダロがパキスタンだとか、
ウマイヤ朝、オスマントルコ、そして元の範囲等がすごく面白い。
匈奴がチベット系、西夏がタジク系ってのも初めて知ったよ。

大きな目で世界史を俯瞰すると
西のキリスト教と中東のイスラム教の陣取り合戦の歴史だね。
1500ねん前から現代に至るまで、それが綿々と続いたいるわけだ。
キリスト教の覇権主義に聖戦を挑むイスラム教徒。
基本的に仏教徒のアジア人は西の覇権主義に簡単に飲み込まれる。
そういう歴史の動きを見てると、
民族性というよりは宗教の性格が歴史に大きくかかわっている気がする。
もちろんそれらが持つ文化も。
その境目、中東や中央アジア、そして北アフリカに激しく興味を感じるなぁ。
考えてみれば大好きだった「アラビアン・ナイト」の物語も
シンドバットはイラク、アラジンはタジキスタン、アリババはイランと
広く彼の地域が物語の舞台だ。
素養はあったんだなぁ。

いずれにせよ、現代の世界情勢を考える時、
あるいは日本の外交を考える時、
これまでの各地域の動き、時代の流れが分からないと何も語れない。
考えてみればキリスト教とイスラム教のぶつかり合いの
現代における最前線はイラクやアフガニスタンだ。
そこに全然関係のない日本が自衛隊を派遣するって
何だか滑稽なことのようにも感じるんだけど・・・。
どうでしょー?
コメント (6)
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