吉澤兄一のブログ

お江戸のど真ん中、平河町から、市井のトピックスを日記風につづりたいと思います。

国難四面四重遭(難)の2011年

2011年12月17日 | Weblog
四重奏ならぬ四重遭は、いただけないかも知れない。四面楚歌ならぬ四面四重遭(難)では、野田首相でも与党民主党でも大変な時代だ。そのぐらいの難題積算の2011年だった。

(1)経済(企業)面での4つの難題は、①欧州(ユーロ)危機、②円高、③タイの洪水、④デフレ脱却だ。すべてが景気経済や需要喚起への障害になっている問題なのだが、成長牽引の現マクロ経済体系のなかでは、何とか越えなければならない問題なのだ。企業の元気を願うのみだ。

(2)政治(国政)面での4つの難題は、①税(消費増税)と社会福祉の一体改革、②原発とエネルギー問題、③TPP、④沖縄(普天間基地)問題だ。
自分たちが最高の安全設計として採用した原子力発電が、自分たちで制御できなかった事実は重い。自然への畏敬や地球保全を最優先で施策することが求められる。税体系やTPPや沖縄(普天間)の問題は、どのような国づくりをするのかということであり、首相や政府がこれを国民に示すことが肝要だと思う。

(3)社会(政治)面での4つの難題は、①(震災原発事故の)復旧・復興、②雇用と成長の確保、③ミニマムライフ(格差、生活保護、高齢者)問題、④政府政治改革問題だ。④の政治改革は、大阪の大阪都構想や道州制への対処というより、ただいまの国会議員数の削減や公平定数の確保並びに行政組織改革と公務員数の削減への取り組みだ。震災からの復興問題が最優先だろうが2012年は、まずは成長と景気の確保および雇用の確保が先になろう。

(4)生活(国民)面での4つの難題は、①(生活)安全安心の確保、②年金と老後生活、③ミドルエイジ・クライシスへの対応、④くらしと環境の防衛といえそうだ。TPP推進と農産物や食品の安全確保なども心配だろうが、税と社会福祉や年金の一体改革がどのように設計されるかによる生活安心の展望ができることが大事だ。老後や高齢社会への対応も大事だが、いまは40代の方々への子育て、教育、女性の働く場や機会の確保を優先しなければならないだろう。

ここにあげた4X4 の国や政治の課題は、わたしたち国民一人一人の課題でもあろう。2012年、せめてこのような問題がひとつひとつ解決されていくことを願う。
コメント (1)
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