１月２日青空の下、明治神宮へ初詣。

むかし元朝参りといえば、白々と夜が明ける前の早朝と決まっていた。２０１４年ことしの初詣は、１月２日と出遅れの明治神宮参拝になった。ＪＲ原宿(駅）で待ち合わせた友人と二人、神宮の大鳥居をくぐった（午前10時）。

ふだんは深々と静粛している神宮の森だが、毎年の初詣は違う。砂利道を踏み歩む人々の足音が、静寂を破る。「神宮の 砂利参道を 初詣」。比較的暖かい正月とはいえ、気持ちよく森緑の冷たい風が頬を射る。楡や樫の大木の下に千両やアオキの赤い実が景色をつくる。「神隠す 深い緑を 初詣」。

初詣に限らず、２～３年に１回ぐらいこの参道を散策する明治の杜のふだんは、静寂この上ない。身がしまる思いを強くする。たくさんの人々が、ザワザワ・ザクザクと砂利を踏み歩む初詣は、にぎやかが過ぎる。「静寂を 壊して雑々 初詣」。

南神門から本殿に参拝し、２０１４年の健勝や家族の安全を祈った。「方位厄 除けてと願う 初詣」。緑の森の空気を深呼吸しつつ、北参道から代々木口に出た。ことしも、よろしくお願いします。