吉澤兄一のブログ

お江戸のど真ん中、平河町から、市井のトピックスを日記風につづりたいと思います。

トックリラン(とっくり蘭)から

2014年05月25日 | Weblog
めったに覗かないベランダに、粗大ゴミのように葉がのびたランを見つけた。長く伸びた茎の先に筆を寝かしたよう穂花があった。とっくり蘭だという。葉元の株部分が徳利状に膨らんでいた。大きな長い葉でさえ異様なのに、その葉の何倍も長く伸びる茎の先に白薄桃色の小さな花を箒状に咲かせる。

自分には縁遠いラン(蘭)といえば、何と言っても東京ドームの世界らん展(日本大賞)だ。東京ドーム開場以来だろうに、まだ2~3回しか観たことがない。選挙や事務所などと開所祝いなどの定番の胡蝶蘭やカトレアや何々ビジウムしか知らない蘭(ラン)だが、世界には何百種を超えるほどの種類があるのだという。

ラン(洋蘭)とは少々違うのか同じ仲間なのか知らないが、田舎実家の裏庭には、エビネなどと鈴蘭(スズラン)があった。花も場所も日陰だったが、ときどき思い出したように登った裏山の雑木林にシュンラン(春蘭)があった。田舎少年の自分にとって”ラン”といえば、シュンランや庭蘭のようなものだった。

このところの自分は、どちらかというと季節のバラやバラの香りに関心を寄せていたが、たまには違った趣の草花に目を移すのもいいものだと思った。華やかな胡蝶蘭やカトレアも、地味なシュンランやとっくり蘭も、どちらもそれぞれの趣きがあるように思える。しばらくは、毎日のトックリ蘭の穂花の咲き具合を楽しもうと思う。
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