吉澤兄一のブログ

お江戸のど真ん中、平河町から、市井のトピックスを日記風につづりたいと思います。

山川草木生々流転の四季の景色

2020年12月25日 | Weblog

初春1月の花といえば、クリスマスローズやスイセンなど冬の花。正月には、福寿草や梅の花などが松葉とあわせて飾られる。庭先の花壇にはチューリップやサルビアなどが咲き、家々を繋ぐ道端にはオオイヌノフグリや赤まんまなどが、控えめに咲くが、春はやはり木花。

梅花やロウバイや藪椿など冬から初春にかけての木花だが、初春の木花といえばやはりモクレン(木蓮)やコブシ(辛夷)や山桜など。木蓮や辛夷に加え、タイサンボク(泰山木)やホオノキ(朴)なども真っ白な花を咲かせるが、これらはすべてマグノリア(モクレン科)。

染井吉野(ソメイヨシノ)に代表される桜花は典型的な春の花だが、大島桜や山桜が胴吹き蕾や幹咲き花をつけ、つづいて神社や公園や学校の校庭などのソメイヨシノが満開に咲く。千鳥ヶ淵の土手に咲く黄色い菜の花が、ソメイヨシノの大きな花を眺める。

夏は緑、濃い青い緑。夏といったら北海道は、富良野や美瑛のラベンダー畑と多彩なパッチワークの花畑や緑の絨毯。緑の針葉樹林をバックにした美しいブルーの青池に林立する唐松の枯木も絵になるが、広大な緑の大地に佇む一本大樹のポプラ(ケンとメリーの一本木)や緑の牧草地に立つ一本の大きなカシワの木(セブンスターの木)が、ともに北の大地の青や緑と色艶やかな景色を強調する。

少し青や緑が薄まり黄褐色混りの景色になると、秋隣りの空気になる。9月、残暑混りの初秋になると、緑の中に薄い黄色や褐色がまじる。カラマツやイチョウの黄葉モミジに、カエデやヤマモミジの紅葉が混じるようになると、山々が赤黄茶多彩な色を演出する秋を見せる。秋もたけなわになると、ヤマモミジや櫨やウルシの真っ赤な紅葉に、落葉樹の山々がシェアされる。

紅葉に茶褐色が混じると、落葉は早い。強い北風が落葉をせかせる晩秋が初冬になると、たちまち落葉。枯れ葉もなくなった落葉樹は、ほとんど裸木。大きな古木が葉のない裸手を大きく張って、枯れ裸になった多くの落葉樹林を後ろに従える。

 

 

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