吉澤兄一のブログ

お江戸のど真ん中、平河町から、市井のトピックスを日記風につづりたいと思います。

思いがけずの出会いや縁が、わたしの宝。

2012年12月03日 | Weblog
2012年11月30日(金)は、六本木一丁目の居酒屋「ゆにおん食堂」。落ち着いた雰囲気の料理がおいしい居酒屋さんだ。先週の同窓会でお会いしたばかりの先輩に誘われたアフター6のビール&オシャベリだ。しばらくしての「こんばんわ」は、想定外の機会。そのお店で先輩より、一龍斎貞弥さんを紹介された。

事務所近くに国立演芸場があるためが、このところ落語や講談に馴染むようになったが、貞弥さんは”はじめて”だ。実は私のふるさと常陸太田市に縁ゆかりのある豊後国『二孝女物語』が、彼女の(講談)新作の題目だという。ご出身が、大分は臼杵市野津町だというから、何という”ご縁”なのかと驚嘆した。

『実話 病父を尋ねて三百里』(橋本留美著/新日本文芸協会/H22年9月)でも紹介された「豊後国の二孝女」は、茨城県は常陸太田市(青連寺)と深くかかわる親子愛、親孝行姉妹の実話物語だ。臼杵市(善正寺)では昔から語られていた江戸時代後期の孝女物語だったが近年2007年、当時の臼杵藩や姉妹からの実礼状や書簡が、青連寺で発見され”実話”が確認されたのだ。

親鸞ゆかりの地の巡礼途上で倒れ知らない遠方の地で病床にいるという”ウワサ”便りで、当時300里(約1200km)の道を、苦難の旅や人情愛を奇跡する講談は、親孝行姉妹のツユとトキが主人公。実家がご縁とはいえ、人情や苦難の姉妹長旅物語は、貞弥さんにピッタリの題目だ。若くやさしい美人の貞弥さんを応援したい。

それにしても『孝行したい時分に親話』という。こころしたい。


コメント
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