吉澤兄一のブログ

お江戸のど真ん中、平河町から、市井のトピックスを日記風につづりたいと思います。

復旧や復興(2011)のあとは、復元や復活(2012)か。

2012年09月29日 | Weblog
 一昨日(2012年9月26日)自民党の安倍総裁が誕生した。一度ギブアップした日本国の首相をもう一度と、与党にかえり咲きそうな自民党の総裁選に逆転勝利した。復活祭ならぬお祭りムードの安倍普三新総裁まわりの自民党だ。

 この日(9/26)わたくしは、復元した東京駅を見に出かけた。昨日までの雨天がうそのようなお天気に誘われたからだ。10月1日オープニングへの追い込みか、まだいたるところ工事中で、完全を見たわけではない。”復元”ということが、このようにロマンや夢をイメージさせてくれるのかと感激した。文字通りの大正ロマンを感じさせてくれる姿だ。

 2011年は311東日本大震災や原発事故があり、寝ても覚めても復旧と復興の文字だった。まだまだ、復旧や復興が進んでいるとはいえない2012年だが、東京駅の復元はなぜか説明もできない夢や希望を感じさせる。英語的には、復元も復旧も大した違いはなさそうなのだが、東京駅をはじめとするずっと昔の建造物や造形や美術などの復元は、IT分野のそれとは大分イメージが違う。

 IT分野でよく使う復元は、ただのリカバリィを思わせる。ソフトウエアやデータの復元、システムやファイルの復元など、ただ元の姿に戻すだけだ。復旧と言ってもいい。少々あいまいで具体性に欠けるといわれた復興は、元の勢いに戻すことだけではなさそうだ。将来を展望し、元よりいい状態をつくろうとするイメージがある。

 ルネッサンス(文芸復興)や再生イメージのある復興をすすめようと政府は、復興庁を作っている。ただ、大雑把に立てた予算の消化率などで進捗を騒ぐのではなく、その地の人々の生活を早期にルネッサンスしてほしい。早く復活祭ができることを願っている。新(復元)東京駅丸の内側の姿は、それは大正ロマンいっぱいの素敵な復元だが、オモテ八重洲側をみるがいい。”復元”はおろか、311大震災復旧・復興の進捗をイメージさせるような”姿”(ずっと工事中のやぐら姿)だ。
コメント
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