吉澤兄一のブログ

お江戸のど真ん中、平河町から、市井のトピックスを日記風につづりたいと思います。

公約や所信どころか、約束や宣言もないこの国のリーダー選び

2012年09月09日 | Weblog
日本と同じくアメリカの次期リーダー選びが火急だ。わが国との最大の違いは、争うお二人の政治方向や国づくりのカタチが明瞭なことだ。チェンジのオバマさんは、大きな政府と国際協調をうたい、対するロムニーさんは、小さな政府と強いアメリカを標榜している。それぞれが所属している民主党と共和党の綱領や政策をバックにしたお二人だからだ。

わが国のリーダー選びは、大分違う。55年体制とお別れしたついこの間から、公約をマニフェストに変えたり、さてはアジェンダといったり、船中ならぬ机上でつくって船中八策といったりしているが、それぞれの党や立候補者たちが”何を標榜し、どのような国づくり”を目指しているのかわからない。この秋の民主党代表選挙(9/10告示、21日投開票)や自民党の総裁選挙(9/14告示、26日投開票)は、ともに2大政党内の代表選挙なのだから、好き嫌いや自分売りやグループ力学でいいではないかと言われればそれまでだが、選ばれたお二人のどちらかがこの国の次期リーダーになるのだから始末がわるい。

細野豪志環境相の立候補見送りにより、野田佳彦首相再選の可能性が高まった与党民主党だが、党内のバラバラぶりは目に余る。TPP反対農水一筋の鹿野道彦元農水相や小沢一郎グループなど多くの同胞仲間を失ったと喧噪する原口一博元総務相や赤松広隆元農水相などが、国づくりや政治リードの方向性も示さず、ただ立候補する。最大野党の自民党も”もしかしたら、つぎは総理”よろしく、われもかれも立候補する。ご自分が選んだ幹事長石原伸晃氏や同僚の町村信孝派閥の長などの対立立候補や元総理の安倍晋三氏や多くの一般国民受けする石破茂前政調会長の立候補は、どのような結末を生むのだろうか。

これら二大政党に割って入ろうと、地方(大阪)から名乗り出た橋下徹大阪市長率いる日本維新の会は、大阪都構想や地方主権などを船中八策にし、ここぞチャンスとパンジャパンで落下傘候補を立てるという。どのような結果になるかハテナだが、まだまだ続くこの国のリーダー不在の気がする。国会議員の皆さんのご健闘が、どうか この国の望まれる姿つくりとしあわせづくりにリンクしてくれることを願う。

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