吉澤兄一のブログ

お江戸のど真ん中、平河町から、市井のトピックスを日記風につづりたいと思います。

ありがとう。藻谷浩介さん。『デフレの正体』(角川書店)。

2011年02月20日 | Weblog
お話(講演)を聞いたことも、お会いしたこともない藻谷浩介さん。あなたの『デフレの正体ー経済は人口の波で動く』(角川書店)に感激しました。感謝です。これまで、多くのいわゆる識者の本を読んだ。有名なエコノミストや大学の経済学者の本も読んだ。しかしいままで、この小さな本(文庫本)やランチ代よりも安い(724円)この本を超えるものはなかった。

この本は、氏の最近の講演録をもとに書き下ろしたものだという。ひとつの講演も聴講したことがない自分には、よくも”おまとめ”くださったという感謝の念がいっぱいだ。講演録からのまとめ、書き下ろしだというのにフレッシュだ。目からウロコどころを超越している。ふだん、”あるがままを見る”ことと”事実”の認識をモットーに、データオリエンテッドな思考をこころがけている自分だが、取り組みの稚拙さを自省した。

ぶらっと入った書店で、何気なく手にし買った藻谷浩介さんの本。翌日の地下鉄の往復で、一気に読み終えた。そして、衝撃を受けた。感激した。もう一度ゆっくり、読み直ししたいと思った。自分の数字や世の中の見方を、もう一度考え直そうと思ったからだ。自分より22歳もお若い藻谷浩介さんに、見えないところで師事してみようと思った。

どちらかというと、すぐに平均や比率でモノをみていた自分。すぐに昨対や前年同期比や構成比などでモノをみるクセのあった自分。何かというと、景気や成長やマインドなどと言いたがる自分に、大きな警鐘というか叱正をいただいたようだ。”実数”を見ることをつよく探索していきたいと思った。

生産年齢人口の減少と高齢富裕層から若い世代への所得移転という2つの視座とあなたの「船中八策」は、これからの自分への大きな資産になるでしょう。これから四半世紀の日本を考える視座になるだけでなく、中国やアジアやこれから先の新興国も含めた世の中を見るために、参考にさせていただきます。
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