吉澤兄一のブログ

お江戸のど真ん中、平河町から、市井のトピックスを日記風につづりたいと思います。

最長寿者、超高齢者を(行方)不明にする政治と自治体行政

2010年08月04日 | Weblog
 113歳で地域最高齢と表彰されたり、はやしたりした高齢者が”不明”だという。「いるのか/いないのか」「どこに行ったのか」「どうしているのか」不明だという。20年から25年も不明だとも言われる。地域の自治体は、このような人々を”最高齢者”や高齢者として表彰したりしてきたらしい。住民票など名簿などだけで、このような”何か”をしてきているのだ。

 いそぎ、東京都や地域の自治体が、最高齢者や100歳以上の高齢者のチェックをはじめた。年金の受給をうけている高齢者などの100歳以上や地域の最高齢者やそのお宅に電話を入れたらしい。電話が通じなかった人や所在がハッキリしなかった人があらわれたらしい。昨日の毎日新聞がいうには、100歳以上不明者が18人いたという。テレビ朝日は、10人の不明者がいたという。わが家あたりでは、”90歳あたりを超高齢者として全国的にチェックしてみると、これらの10倍200人ぐらいの不明が見つかるのではないか”というハナシが行き交う。

 高齢者のひとり住まいが年々増える。100歳を超えた高齢者の子どもは70から80歳を超えて、やはり一人住まいかも知れない。すでに亡くなっているかも知れない。そろそろつぎの高齢者になるお孫さんなども、遠く離れて暮らしているのかも知れない。キズナやつながりや縁者などないのかも知れない。地域や隣近所の交流やコミュニケーションが大切だなどと言ってエアコンの効いた部屋で行政するお役人が浮かぶ。

 毎年だが、多くの自治体が超高齢者表彰やその発表をしている。本人確認や訪問確認ができなくても、書面表彰や発表をしてきたらしい。本人が病気や痴呆症などで”出られない”ので、スルーしても仕方ないらしい。時代が”バーチャル”だから、時代風なのかもしらないが、せめてバーチャル・リアリティにしてほしい。足と汗で”確かめて”ほしい。そんな確認姿勢が、結局やさしい行政や政治になるのではあるまいか。

 10年も20年も”死亡届け”が出ないという行政をやめてほしい。5年や10年も健康保険を使っていなかったり、病院にかかっていないような100歳や90歳の高齢者はいないと思うのだが、その程度の確認ぐらいしてほしい。お願いする。
コメント
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