吉澤兄一のブログ

お江戸のど真ん中、平河町から、市井のトピックスを日記風につづりたいと思います。

国のトップのお小遣いとへそくり草子

2009年12月05日 | Weblog
 庶民にはとても想像できない鳩山家のお小遣い感覚。ビッグな資産家でありそうなイメージはあったが、お母さんのへそくりにしては超ビッグだ。鳩山由紀夫首相へのお小遣い、月額1500万円年1億8000万円と同額が弟の邦夫前総務大臣にもいっていたという。あわせて年3億6000万円の鳩山家の子供手当てだ。鳩山民主党政権が、所得制限ナシの”子供手当て”にこだわるわけだ。

 これだけのお金が毎月母親から渡っていて、これを”知らなかった”というのだから「どのような暮らし」をしている方々なのかと呆れる。国の最高権力者であり、リーダーがこのように一般”国民”とかけ離れた方なのだ。故人献金などから問題発生した偽装献金が、母親資産の贈与なのか相続なのか、果ては脱税なのかわからないが、事業仕分けでクローズアップした国の埋蔵金(へそくり)や余剰基金(タンス預金)が”当たり前”に映る。

 どうしようもないトップ(総理)をいただく民主党内閣のヒットは、事業仕分けだ。約1兆円の埋蔵金や余剰基金の国庫返納などを含め1兆6000億とも1兆8000億円ともいわれるムダと思われる事業の廃止、見送り、削減や縮減を得たのだ。確定ではないと煙幕を張るが、447事業からわずか10日程度の作業でここまでやり上げたことは、大いに褒められる。財務省(主計局官僚)の手に乗ろうが乗るまいが、どうでもいい。

 いままで知られなかった予算策定のカラクリを国民がイメージできるようにしたことの成果は大きい。447事業がどのように選ばれ、このヒルターを逃れた事業がどのようなものか、分からないことは多いが、つぎの機会には今回漏れた事業もカバーされそうだと思うから、期待できる。

 今回の仕分けで埋蔵金やムダの温床のイメージが高くなった”基金”だが、鳩山さんの母親資金にも似る。厚生年金基金や国民年金基金や国際通貨基金(IMF)などの基金と”基金”が違う。多くは、新しい政策や法律が成立するとそれを実施するためと言う理由で何々(公益)法人というものができる。官僚が必ずつくる。多くの実施は、補助金や助成金などだが、例えば3年で1000億円の予算を基金化する。事業が2年でほぼ終わり500億円で済んでも、残り500億円はどこかに消える。公益法人の下に余剰基金を回したり、埋蔵金化したりする。

 政治家の世襲やヘソクリや官僚の埋蔵金づくりが、日本の文化だなどと思いたくない。せめて横行にならないことを願う。汚名か疑惑か分からない靄を晴らし、挽回してください、鳩山由紀夫総理!
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