吉澤兄一のブログ

お江戸のど真ん中、平河町から、市井のトピックスを日記風につづりたいと思います。

デジタル・デバイド・ミニマムのやさしい社会づくりを!

2007年06月20日 | Weblog
 デジタル・デバイスという言葉がある。一般人にはなじみのない言葉だが、デジタル機器やデジタル操作システムのことだ。平たく言えば、パソコンや携帯電話などの情報端末機器とこれを動かすソフトや操作法。お年寄りには、とくに苦手な情報社会生活用品だ。

 このデジタル・デバイスを利用できる人々と利用できない人々の間に起こる経済格差を「デジタル・デバイド」と言っています。情報(化)社会における国家間の経済格差、地域間や階層間の経済格差の大きな原因は、情報(知識)格差であり、デジタル・デバイス格差だといわれています。

 このデジタル・デバイド(Digital Divide)をどのように吸収し、再分配するかという社会政治体制問題は21世紀最大のそれになるでしょうが、いまでも知識情報を利用できる者とできない者との間に起こる経済格差を埋める作業や体制づくりが、やさしい社会づくりのポイントです。できるだけ多くの人々が同じくデジタル・デバイスを持ち、利用し、知的情報利用が公平で、等しくできるようにすることが大切なのです。

 このところの社会保険庁のデータ入力ミス問題などは、このような論議以前の問題ですが、根本にはコンピューター化、IT化、情報社会化に対処する役所や政府の時代や情勢についての認識の遅れがあると思います。時間や時代をやっと追いかけている官僚や政治家と言っていいかも知れません。

 先進的、革新的なスーパーコンピューターや通信網を採用することだけでは、とても時々刻々すすむ情報化社会に対応できないのです。教育や利用技術の普及や共有が大切なのです。とくに、学校や社会でパソコン利用や情報利用(リテラシー)教育の機会に恵まれなかった人々や、コンピューターやITの利用になじめないで加齢したお年寄りの方々に対する”対応”が大切です。

 よわい人々にこのようなデジタル・デバイドがつよく影響しない、そのような社会づくりを政治が主導してすすめることが大切だと思うのです。
コメント (2)
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