One-Leg Playerの奮闘記

障害を持っていても松葉つえ1本でいろんなスポーツにチャレンジしています。

プールリハビリの有効性

2010-07-27 10:00:41 | インポート

先日、福祉ネットワークの「プールでリハビリを楽しみたい」と言う番組を見て、脳血管障害の方でこれ以上リハビリ効果が望めないと言われて来た病院退院後の維持期の人たちにプールリハビリが回復に効果があることを紹介されていたのです。

プールリハビリの利点は、陸上では歩行が難しい人でも水中では浮力のおかげで体が支えやすくなり、体のバランスもとりやすく、負担をかけずにリハビリができ、水の抵抗で筋力アップのトレーニングにもなり、私も以前から障害者スポーツセンターへ多くの脳卒中や脳梗塞などで病院を半年で退院された方がリハビリに来られているのを見ていて、いつも考えていたのが、このプールリハビリだったのです。

今回の番組の中で発症から6カ月以上の男性7人、平均年齢が68.1歳を対象に週1回のプールリハビリ(水中歩行・ストレッチ・ボールゲームなど)30分を2年間行い、維持期のプールリハビリの効果を検証され、歩行能力(ジグザグ歩行)が1.9倍、座位体前屈が3倍、踏み台昇降が1.7倍という効果の確認が実証されました。

しかし、プールリハビリの注意点と課題もあり、良いからと言って誰もができる訳ではありません。注意点として、心臓や呼吸器官の問題のある人は主治医の診断を受け、安全を確認して行うことです。また、毎回、血圧をきちんと計り、高い場合はリハビリを休み無理をしないことです。

課題としては、全国に20数カ所の障害者スポーツセンターが障害者のプール活動を受け入れてもらっていますが、これでもまだまだ受け入れ施設が足りないのが現状で、担当の指導する方も少なく、施設の充実と指導員の育成が早急に必要とされています。