運動している人のなかには、一生懸命やっているのに、いまひとつ成果が上がらない人もいれば、それほど労力を費やしていないように見えるのに大きな成果を出している人もいます。成果が出る人とあまり出ない人とでは、何が違うかと言うと自分を知っているか、いないかの違いだけだと考えられるのです。
まず、成果を出している人は、自分自身を知ることから始めています。いまの自分がどの様な状態にあるのか分からなければ、どのようなトレーニングが必要なのかも分からないし、運動を続けるモチベーションも上がって来ないからです。
例えば、テニスでパワーストロークをやろうとしても、自分の体にとって、どのようにストロークすれば強力なボールを打ち込むことが出来るのか、自分の体の動きを知ることが必要です。また、その動きが自分にとって可能なのか、不可能なのかを判断することも必要になって来ます。
自分の的確な分析が正確であればあるほど、いまの自分に必要なトレーニング、適したトレーニングができ、成果が早く得られ、日々すでにやっている運動の質と量を、ほんの少し高めるだけで、インナーマッスルを鍛えることが出来ます。
正しい姿勢を意識するだけで、インナーパワーが鍛えられ、何事も積極的な姿勢に変わって来ると言います。また、正しい姿勢を保つにはインナーマッスルが必ず必要なのです。私は、この正しい姿勢に、すべてのことが集約されているように思えてなりません。 (湯本優 著、インナーパワーより)