障害飛越競技に出た馬が第10障害を飛んだあと跛行し、しかし第12障害まで飛んでゴールした、とのこと。
跛行はかなりひどかったが、骨折しているとは思わなかった。
けど2日後、X線撮影してもらったら第一指骨が縦骨折していた。
という経過で手術することになった。
どうやら背側(前側)の骨折線は途中から外側へ急に角度を変えている。
できるだけ骨折線をまたぐようにスクリューを入れて、骨折「面」を垂直に圧迫したい。
関節面近くに2本入れて関節面をしっかり圧迫する。
さらにその遠位には掌外近位-背内遠位方向にスクリューを入れることで斜めに走る骨折線を圧迫した。
第一指骨は複雑な割れ方をしていることがあるので安心できない。
X線画像だけでは把握しきれていない亀裂があるかもしれない。
(背-掌方向の画像で見ると怪しげな亀裂?がある)
単純な縦骨折ではないので、数週間のキャスト固定が必要だろう。
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きょうは暑かった。
道外の方々、心より暑中お見舞い申し上げます。
馬も熱中症に注意してやってください。
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ゆうべは入院馬2頭の夜間当番対応。
きょう、朝は子馬の鼠径ヘルニア・・・と思ったら陰嚢総鞘膜とその周囲の水腫だった。なぜこうなった?
1歳馬の腰痿のx線撮影。
午後は、1歳馬の腕節血腫からのガングリオン摘出。
つづいて、サマーセール用のレポジトリー検査。
乗馬クラブでは日中の休憩を長くしてますが、馬も眼の周りに隈ができてます。
今回の障碍馬 原因 予後はどうなのでしょう?
日本の夏は熱帯化していて、もう生活習慣を変えなければいけないと思います。クールビズとエアコンでは対処できないでしょう。バカンスを取れる人は取り、朝型勤務できる人は朝型にし、スポーツの大会は秋にずらした方が良いです。
今回の馬は大会前から跛行していたそうです。ちいさな亀裂はあったのかもしれません。馬体重についてもアドバイスしておきました。基節骨はねじれが折れる力学的要因として大きいと思っています。
蹄葉炎がいちばんの懸念ですかね。予後はgoodと期待できます。
崩れた感じではありません。
日本も公務員から率先してしたらいいのにと思います。
日程的に 国体予選でしようか。
跛行している馬で参加するなんて、気持ちは解りますが、管理者 乗り手を批難したくなります。
随分昔ですが、AUSのワールドカップ予選の競技で、ある選手(五輪経験選手)が障碍を幾つか飛越し 突然馬を止め下馬…軽く歩様検査後 棄権…会場内は拍手でした。
日本人と「馬」先進国との差を目の当たりにしました。
定期的なX-Ray検査で治療、 再起を期待したいです。
畜大馬術部は、成績表で見当たらず…どうしちゃったのでしょう。…OBの柏友会 そして北大 酪農は相変わらずですが。
厩舎にも、エアコンが必要なのかとも思います。
トレセンの、この時期の3歳未勝利馬も、多少なりとも跛行や故障を抱えながら走っています。
厩務員は、あまり無理はさせたくありませんが、調教師や馬主からしてみたら、時間が無いので走らせたい。
経済動物なので、仕方ないのでしょうかね。
人馬共に、無事に帰ってきてくれと思います。
高いレベルの競技馬はまさしくアスリートの宿命を負っているのでしょう。
AUSの話は観客もレベルが高いですね。
体調管理が難しい季節ですね。馬の熱中症を防ぐには・・・「まずあなたが倒れないようにしなさい」という文章がありました。
暑中お見舞い申し上げます。