大量の鼻血を出した繁殖雌馬。
中一日おいて来院してもらった。
想像したとおり喉嚢真菌症。
左右両側の内頚動脈の結紮とプラチナコイル栓塞術。
吸入麻酔で手術するが、途中で馬を裏返さなければならない。
not sunny side up, turn over please.
覚醒して帰って行ったのは、12時過ぎだった。
-
午後、2日前から入院している疝痛の繁殖雌馬を初めて診察する。
酷い疝痛ではないが、2日間まったく便通がない。
妊娠馬にしても腹囲は異常に膨満している。
難しい判断だが、もう開けた方が良い(今開腹手術しないと予後が悪くなる)。
結局、小結腸の腸間膜が破れたことによる小結腸の閉塞(捻転と血行障害)だった。
腸間膜には古い癒着の痕があった。
かつてのお産で傷めて癒着していたところが破れて今回の疝痛になったのではないだろうか。
久しぶりに3時間を越す開腹手術になった。
17歳なので、吊起帯を使って起立させる。
-
30分の昼食をはさんで、12時間働いた。
万歩計は10,038を示している。
散歩もジョギングもしていない。
手術室周辺をうろうろしていただけだ。
健康的?
どうも生産地の獣医師は長日周期は好調で、秋冬になると調子がでないのかもしれません。季節外れに忙しいと堪えるようです(笑)。
急性腎不全は重症ですね。こちらではTying upは育成場で散発しますが、ミオグロビン尿症まで起こるのはまれです。腎不全はかえって新生仔馬で診ることがあります。しかし、それも稀です。good luck!
首回りおかしくならないようにご自愛ください。
と言いましても自分でどうにかする事が出来るものでもないのでしょうけれども。
sunny side upは目玉焼きですね。おいしんぼで知りました(笑)
日本でturn overはあまり見ないですね。
出来のいい仕出しの弁当とかぐらいでしょうか?
持病もちの方は、狭い場所に首をつっこむ作業や重い頭をもたげて首に負担をかけつづる作業などには特にお気をつけ遊ばせ。
私もブログを始めました。先日ネモが帰省した折にかってに立ち上げていきました。せっぺせっぺと更新するようにというので、いまのところがんばっています。
1週間続きましたから、次の目標は1ヶ月続けることです。先生のブログのようなアカデミックなものは書けませんが、ボケ防止にという息子のおせっかいに感謝してできるだけ続けて見ます。あまり面白くないかもしれませんが、時には冷やかしに寄ってみてください。アドレスは・・・・。ハピネモのブログからリンクできます。
よろしく。
しかし、メールとちがって(1日何十人かが読んでくださっているようですが)どなたが読んでくださっているのか判らないのは少し気持ちが悪いですね。書く内容も考えないといけませんね。
手術台の上で馬をひっくり返すのはなかなかたいへんなんですよ。まず運んだときのように肢で吊って仰向けにして、その間に肢台を反対側へ移して、そしてうまく裏向けて乗せ直します。
緊張を伴う肉体労働というのが、大動物の手術のたいへんさでしょうか。
幸い狭い所へ頭を突っ込むことはありません。上を向いて手術することもほとんどありませんので、助かっています。下ばかり見て手術しているので、下以外見れなくなったのかもしれませんね(笑)。
ブログ見せていただきます。どこの誰が読んでいるかわからないのがブログの面白さでもあります。私も最初は誰が読んでいるか気にもしていませんでしたが、この頃、ちょっと気にするようになりました。遅すぎたかもしれません(笑)。
春にはありがちな日々なのですが、この時季忙しいと、暗いうちから起きだして、診療が終わるとすでに真っ暗となるので、堪えるのかもしれません。
1万歩歩いても、小春日和の中散歩するのとは違うなと思うわけです(笑)。