3歳競走馬が第三中手骨外顆を完全骨折して競馬場から帰って来た。
しかし、掌側関節面に骨折線の中に破片がないか、角度を変えて撮影してみる必要がある。
折れた部分は近位方向へ少しずれ上がり、関節面にギャップができている。
4.5mmドリルで骨折線まで穿孔し、その孔に3.2mmのドリルガイドを挿入し、
グリグリと折れた部分を遠位方向へ押し上げた。
その状態で、球節に関節鏡を入れて、関節面のギャップを観察する。
良さそうなので、順次スクリューを3本入れて固定した。
関節近くはしっかり固定できた。
ギャップもかなり良くなった。
骨折線はきれいに割れておらず、粉砕しかけている。
中手骨本体から割れた部分がさらに粉砕しかけている。
こういう割れ方をしているときは深追いしない方が良い。
近位部までしっかり密着させようと皮膚を切ってアプローチすると、さらにバラバラになってしまいかねない。
キャストを数週間巻いておいて骨癒合が進むのを期待する。
////////////
ササや雑草を刈ってしまいたいのだけど、エゾカンゾウは残したいので、まあ・・・・ササだけが残る初冬まで待つか・・・
エゾカンゾウは、自生しているのですか?綺麗ですね。
牛の画像たくさん見たら、「なんか長いねぇ」と思った。お里で治してまた走るんだろね。
エゾカンゾウ、香りもいいですね。隣にユリ科の、、、、なんでしょね?お花さくでしょか、楽しみですね。
エゾカンゾウはあちこちに自生しています。減らないで欲しいと願っています、が・・・
牛に比べると、馬は骨折し易く、治りにくいです。
香りは知りませんでした。今度嗅いでみます。
とか、いろいろ過去記事読んでみました。
よくある外傷だけど、難しいなぁ、とつくずく。
この記事ではなく前の記事を読んでいて質問なのですが、通常馬は年に何度くらいどの様な駆虫を行うのがベストでしょうか?
経験的に、生産地で放牧されている繁殖雌馬は、少なくとも年に4回は葉状条虫を駆虫しないと条虫の被害が出かねないと思っています。
子馬は耐性がない薬で1.5ヶ月間隔くらいで回虫を駆虫しないと腸閉塞を起こす可能性が出てきます。
まったく駆虫をしないと最も被害が多発するのは普通円虫なのですが、これは小型円虫と虫卵検査では区別できないので、判断が難しいです。牧場によっても異なりますが、繁殖雌馬で年に数度は必要でしょう。
ドリルガイドで抉って骨鉗子で抑えてX線像確認してOKならドリル進める流れですか。
関節側はラグスクリューにしてもその後の骨幹側のスクリューはポシジョンにするというのはどんなものでしょうか。
骨片全体にかかる圧迫ストレスは減るでしょうから粉砕は逃れそうですが。
しかし、今は関節鏡の併用もできます。間接を切開せずに整復・仮固定できますし、スクリュー固定の手技もかつてより洗練されました。
ポジションスクリューとして入れることも考える、というのは優れたアイデアです。たしかに粉砕しかけていて、そうすべき症例があるかもしれません。