馬の麻酔覚醒に使われる部屋の床は、世界中でまだ試行錯誤が続けられている。
普通考えるのはマットを敷くことだが、マットの下に肢を突っ込んだりするとかえって危なかったりする。
部屋に敷きつめるほどのマットにすると重くてどうしようもない。
マット自体も、マットの下も汚れるので、いちいち洗って乾かさなければならない。
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乾きやすくて、濡れても滑らなくて、掃除しやすくて、馬が暴れても怪我しないクッション性もある床材を貼り付けるか、塗れば良いのだが、そんな材質と構造はまだ定番のものがない。
USAでは、馬の病院向けに仕事をしている業者があるが、
ケンタッキーの獣医師に聞いても、まだまだ理想にはほど遠い。
日本では床のウレタン塗装は、ベランダや屋根の防水塗装をしている

業者さんが頼まれることが多い。
この辺りにはそんな業者さんは多くはないのだが、さすが馬産地、馬が歩くとどれくらい床に負担がかかって、どの素材をどれくらいの厚さにすると耐えられるか経験で知っている。
さて、良いものができるかどうか・・・
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Recovery quality is a very important aspect of equine anesthesia.
覚醒の室は馬の麻酔のとても重要な局面である。
言い換えれば
The quality of the recovery room floor is the most important for equine anesthesia.
覚醒室の床の質は、馬の麻酔でもっとも重要である。
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とりあえず、こんな感じに仕上がった。
新しいうちは良いのだが、
だんだんゴムチップが磨り減ってすべるようになる。
あまり柔らかいと床が切れるし、柔らかすぎると馬もフラつく。
硬いと骨折の危険が増すだろう。
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「モグラが死んでた」と子供達に言われるのだが、
「たぶんモグラじゃなくてトガリネズミだよ」
と答えてきた。
しかし、トガリネズミは実はげっ歯類(ネズミ目)ではなく、モグラやハリネズミに近いらしい。
この辺りでもっと数がいるはずのヤチネズミやクマネズミの屍骸より、トガリネズミの屍骸の方をよく見かけるのはなぜだろう?
ドンくさそうではあるな・・・