今日はDr.Scott Morrisonを囲んで症例検討会だった。
1時から6時までたいへん密度の濃いディスカッションを聞くことができた。
きのうから聴いていて安心したのは、まったく知らない話はほとんどなかったということ。
しかし、症例の多さ、手法の豊富さはかなわない。
解説抜きでは理解できない部分があったのかもしれないが、JRA桑野先生や青木先生の解説を加えてもらい、考え方も理解することができた。
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その後は場所を移してディスカッションの続き。
Dr.にも通訳の方にも申し訳ないような気がしたが、質問攻めにしてしまった。
・蹄葉炎の深指屈腱切断術で、支持靭帯だけ、あるいは支持靭帯を残して深屈腱だけ切ることもやってみたが良いかもしれない。
・蹄底に板を当てる方法も使っている。キャストをした対側肢や、蹄葉炎の管理に。サラブレッドは蹄壁が薄く、ネジ止めしにくいので、接着を併用することが多い。
・フーフキャストをするときはアンダーラップをしない。ギプスカッターは使えないので、ヤスリで削り落とすか、数箇所切れ目を入れて剥がす。
・フーフキャストは蹄骨骨折、シンカー蹄葉炎でも用いる。シンカーの時は底をドーム状にして反回を楽にする。どうしてシンカーにフーフキャストが有効なのかはわからない。
・骨折肢の対側肢の蹄葉炎予防は、ウェッジを入れる。あるいは蹄底にサポートを入れる。
・蹄葉炎にはハートバー、ヒールプレート、クッションサポートを使い分ける。
・脱蹄しても治った症例が4頭いる。全部前肢。1年近くで蹄が生える。仔馬ならもっと速い。屈腱の拘縮が起こるので、切腱術が必要になることが多い。
・白線病による感染には抗生物質投与はしない。白線を掘って排膿する。小さな穴で済まないときは、使い古しの輸液バッグにブランマッシュとエプソムソルトを一握りずつ入れて、お湯を入れて、蹄をその中に付けて一晩おく。膿瘍が破裂して治る!
・良い蹄叉をしているのが良い競走馬の蹄だという認識はあるか?
速い競走馬ほど、ひどい蹄をしているもんだ(笑)。
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競技馬や競走馬で、装蹄と運動を続けなければいけない馬はいろいろな障害を治しにくいが、運動を休んではだしにできる馬では、治し易い障害が多い。と考えていることも印象に残った。
育成馬も可能ならはだしで調教を進めたほうが良いと言っていた。
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たいへん興味深い話がいっぱい聴けた。
こうして勉強させてもらえるのはたいへんありがたいことだ。