ウマは馬
北海道獣医師会の学会を準備するための会議でいくつか議題、話題になったことから。
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研究発表のタイトルに動物種を入れるべきと指摘されていた。
しかし、微妙な演題もある。
「乳房炎」とあっても「牛の」と入れなければいけないか?
「第四胃変位」とあっても「牛の」と入れなければいけないか?
「酪農家」とあれば「牛の」は要らないか?
「蹄葉炎」は・・・牛にもある!
しかし、権威ある学術雑誌でも動物種が入っていないタイトルの論文が載っていることがある。
どうも犬についての論文に「犬の」が抜けていることが多いような気がする。
獣医学分野のもっともメジャーな動物種になった犬を扱う獣医師の驕りだろうか。
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動物種は一般にはカタカナ表示する。しかし、牛、馬、犬、猫などは習慣的に漢字で表記する。らしい。まあ、これも結局はどちらが正しいという問題ではなく、取り決めなのだろう。
(うさぎは、ウサギか兎かどっちだろう?)
英語論文でも Horse とするタイトルと Equine とするタイトルがある。
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症例報告の頭数は数字で表記するのだそうだ。つまり「・・・・の1症例」。
英語論文では「・・・・in a Horse」とタイトルに書かれることが多いが、これは英語を母国語とする一般の人には奇異な言い回しのようだ。
「1頭の馬における・・・・・」などとは一般の日本語としてはおかしいのと同じかもしれない。
しかし、医学・獣医学論文ではその方がそれらしいのだ。
そして、学術論文のタイトルの付け方にも流行がある。
少しずつ、文語的な表現から自然な口語的表現になっていくのかもしれない。
ノビタキ。
雄。
夏羽。