4月にベランダの端につけた巣箱が空き家になったので、Mにはずしてもらいました。
一時はスズメと取り合いになりそうでハラハラしましたが、結局ヤマガラペアが入居、先日ヒナたちが無事に巣立っていきました。
親鳥の声がチーチーチーと大きく聞こえて、動きがあわただしくなるのは巣立ち間近のサイン。しかし、ヒトがじっと見ていると親も警戒するため、あまり見ないようにしていたので、その瞬間はいつだったかわからず、ヒナが何羽いたのかは不明です。
さて、巣箱の中はどうなっているかな。
インパクトドライバーでねじ釘をはずして…
屋根を取り外します。
ほう! きっちりきれいに詰まっている。
右手前が入り口。左奥にはっきりしたくぼみがあり、ここが産座(卵を産んだ場所)だったらしい。
なかみだけすっぽり抜き出したところ。木箱入りの高級カステラ(笑)。
巣材は、苔、毛(猫、犬、鹿?)、ヒノキの樹皮も少し。
卵の殻や、ヒナのフンは、親鳥が外に捨てに行くため、何も残っていません。フンは薄い袋状の膜につつまれていて、運びやすいようになっている。
立つ鳥あとを濁さず、の鳥は水鳥のことだけど、ヤマガラさんもまるでお掃除をしていったようにあとがきれい。
(ただし羽ダニなどがいる可能性はあるので、このまま保存したい場合はしっかり殺虫剤をかけておきましょう)
ふかふかなだけでなく、けっこう弾力があります。
下のほうは苔がメイン、上は苔と毛が入り混じったような状態。苔の調達は容易なのでふんだんに使っている。
使用済みの巣箱は、からっぽにしたら、もういちど付け直してもいいけれど、今年は時期的にちょっと遅いかな。付けておけば、冬の寒い夜に入って寝ることもある。鳥以外に、蜂が巣を作ったり、ヤマネが冬眠していたことも。
まだ飛び方のおぼつかない子どもらも、枝から枝へいっしょうけんめい親のあとを追って行き、気がついたときにはピーピー鳴く声も聞こえなくなっている。
秋に群れに混じって戻ってくるときは、もうすっかり大きくなっているでしょう。
冬になったら、またゴハン食べにいらっしゃい。
この絵本の鳥はシジュウカラですが、子育てはヤマガラもほぼ同じです。