コロッケ、目玉焼きにつづいて、
こんどは「巨大モンブラン」の登場です。
(じつはその間に「巨大芋煮会」もあり、他にも何やら
ひとつふたつありましたが、さほど興味をひかれず。
しかし、最近、この種のニュースがやたらと目につくような気が。
こういうのを「カラーバス効果」っていうんだろうか?)
パティシエ4人が4日がかりでこしらえたというモンブラン。
報道によれば、
栗1キロ、卵150個、小麦粉6.3キロ、生クリーム20リットル。
高さ70センチで、約1000人分だとか。
いかがです?
(と、おもに西のほうを向いて言っておりますが…笑)
ふうむ。
しばらく考えて、わたしはパスだな、と。
なぜかって、栗1キロです。
(この数字、間違いじゃないですよね?)
1キロ=1000グラム。つまり1000人で分けたら、
おひとりさま1グラム。
それに。これはイベントではなく、某ホテルの
バイキングレストランにて供されるという話ですが、
そうすると後半の500人くらいは「スポンジだけ」しか
いただけないのではないかしら。
(いつもそこのところにこだわる閑猫)
大きければ大きいほどいいというものじゃないですよね、
ことスイーツに関しては。
と言いつつ、さらにしつこく調べてみたら、
実際にはパティシエが一人分ずつお皿に取り分けてから
栗クリームを絞ってくれるんだそうで。
あ、そう。
(安心とガッカリが相殺されて面白くない閑猫)
Mのサイトの別館ブログを、開設したまま放置していましたが、
(いつまでたっても本人が記事を書いてくれないっ)
この春ごろから絵本資料室として稼働させはじめたので、
そうだ、30周年の記念行事として、「全作品」をのせちゃえ~、
ということで、昔の絵本を探し集めてきて
1冊ずつ写真を撮ったりしています。
ああ、そうそう、これもあったよね…とか。
いまやすっかり「レアアイテム」になってしまった本とか。
(ブックマーク「鳥の巣研究所」→トップメニュー右下の
「ANNEX」からご覧いただけます。現在のところ絵本のみです)
本日の画像は、ボランティアで手伝ってくださってる小笠原先生。
(あのー、そこ、まだ本を入れるんですけど…?)
「検索キーワード」の項目があって、
お客様が何を検索してこちらをご訪問くださったか、
あるいは迷い込まれたか…ということが、
ある程度わかるようになっています。
(もちろん、どこのどなたかは、まったくわかりません)
ふつうはブログ名か著者名か書名ですが、
それ以外にわりとよく出てくるキーワードが
「ねずみのつかまえかた」と「猫の捕獲法」。
この2つの情報を切実に必要としている人が
(たぶんそれぞれ別の人で別の事情だと思いますが)
日本中におおぜいいらっしゃるのでしょうか。
猫なんて、そのへんに箱をひとつ置いとくか、
あるいはテーブルに新聞をひろげて
お茶でも飲んでいれば、すぐ来ますけど?
捕獲っていうか、どいてと言っても動きませんけど?
で、おねずのつかまえ方。
これは小笠原流の真鈴先生のご専門。
しかし、先生も5歳になられ、やや最盛期は過ぎたようで。
先夜は、久しぶりに、ちっこいとがりねずみをとってきて、
ダンボール箱にいれて逃げられないようにして、
自分は横に寝そべって番をしていましたが…
(たまたま箱のふたが4辺とも内側に折りこんであり、
それが「ねずみがえし」になって逃げられなかったのでした。
このことは、つかまえたい人には参考になるかと思います。
わたしは箱ごと外に持ってってすぐ逃がすことができたので、
時間も手間もかからず非常にらくでしたけどね)
しかし、つかまえ方そのものは「秘伝」なので、
一般的なマニュアル本は存在しません。
教わるには猫の直弟子にならないと駄目なようです。
現在、真鈴は、きなこを後継者と見込んでいるらしく、
ときどき呼んで厳しく実技指導をしています。
韓国版ができました。
カバーとか本文とか、原本と紙質が違って、
ぺらぺらした感じなのがちょっぴり残念ですが…
ハングル文字になってもまったく違和感がありません。
韓国のおうちの猫だと思っても不自然でないような気がします。
でも、韓国の人から見ると、どうなんだろう。
どういうところに文化の違いを感じるのかしら。
海外版のレビューや感想は、こちらまで届いてこないので、
いつも、どうなんだろなあ? と首かしげています。
韓国、台湾、それに最近は中国本土でも、
日本の児童図書の翻訳がとても盛んです。
こんど「わたしおてつだいねこ」の中国版が出るのですが、
あちらではまだペットとしての猫になじみがうすいため、
巻末に「猫とはどんな動物か」という解説文が入るとのこと。
そういう環境で、ああいう話って、ちゃんと伝わるのかな?
楽しんでいただければうれしいのですが。
「ねえ だっこして」(日本語版)は2004年の出版です。
文を書いたのは1987年ごろです。
ということは、絵本になるまでに17年かかっているわけで…
自己最長記録かどうかわかりませんが、
けっこう長いほうではないかと思います。
もとは10数篇の連作詩の中の1篇でした。
猫の詩画集みたいなものを考えていたのですが、
そういう本を出してくれる出版社がみつからなかった。
それが17年のうちの前半。
その後、これを単独で絵本にしようと思ってから、
ぴったりの画家さんがなかなかみつからなかった。
それが、後半。
最後に、田中清代さんにめぐり会えて、
この絵本ができました。
17年前だったら清代さんは中学生くらいで、
絵を描いていただくことはできなかったんですよね。
「黒ねこサンゴロウ」のどこかに書いた気がするけれど(どこだっけ?)
偶然と運命は同じものだとわたしは思っています。
同時に、「無駄な時間」というものはないと思っている。
長くかかったのは、きっとそれだけの時間が必要だったからで、
ゆっくりだけど正しい方向に進み続け、何も無駄にはしなかった。
蝉の子のように、17年かけてうまれた絵本でした。
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…だったらどうしよう。
と関係者一同(約2名)が懸念する中、
Mパソ・びす子ちゃんが、3週間の宇宙の旅から帰還。
じゃなくて修理センターから戻ってきました。
「どこが悪かったんですか?」とたずねると、
修理明細書というのをくれました。
故障原因:電気的な特性ずれ
処置:部品交換いたしました
使用部品:電源ユニット
「特性ずれ」って、何だかわかりませんが。
(だから、聞くなって…笑)
えーと、つまり、電源ユニットね?
ハードディスク等は問題ないということ。
だよね??
(じつは、昨日引き取ってきたまま、
まだ箱から出していないのでした。
デスクトップPCってケーブルがいっぱいあって
つなぐのに時間かかるので…。
えくすぴ君もようやく慣れてきたところだし、
せっかくだから、もうしばらく使ってれば?
とか、言いそうになってるところ)
すぐ前を廃品回収業のトラックがゆっくり走っている。
積み荷はすべて空き缶のようだ。
4トントラックのまわりをベニヤ板で囲い、
網かごに詰めこんだ空き缶を積み上げられるだけ積み上げて、
こぼれないようにネットをかけてある。
色とりどりのビール缶ジュース缶コーヒー缶が、
照りつける陽ざしにキラキラと光っている。
その量が異様に多い。
連日の暑さで、缶飲料の消費も多かったのだろうが、
それにしてもよくまあこれだけ積んだなと驚くような積み方だ。
インドの王様が乗っている、飾り立てた象の天蓋つきの座席
…ちょうどそれくらいの高さと豪華さである。
上のほうは祭りの山鉾みたいにゆらゆらしている。
トラックはときどきセンターラインをはみ出す。
かと思えば極端に路肩に寄っていく。
交通量の少ない田舎の道路なので、対向車はあまり来ないし、
歩行者も皆無だからいいようなものの、
あまりに不安定な走り方なので、ちょっと心配になる。
運転手が居眠りしているかもしれないからだ。
しばらく見ていたら、そうではないのがわかった。
カーブを普通に曲がると傾いて荷崩れのおそれがあるから、
なるべくハンドルを切らずに走行しようとしているらしい。
いくつ目かのカーブで、ビール缶がひとつ飛んできたので、
危機感をおぼえ、真後ろにつくのをやめた。
何かの拍子にネットがぷつんと切れ、
何百何千という空き缶が滝のようになだれ落ちてくる…
映画なら見ごたえがあるだろうけど、こっちはスタントカーじゃないし、
なるべくなら、自分ではそういう目にあいたくないものです。
お隣のかずこさんが届けてくださいました。
わあい。
オクラにゴーヤ、お手製らっきょう漬も入っています。
さすが、おとなのお弁当ですねえ。
さっそく記念撮影を。
そして、ちょっとお味見…したくなったけれど、
いまは朝の9時。
よーし、お昼まで、お仕事がんばろ!
なあんてね。
庭はジャングルの様相を呈している。
ひときわ元気なのが、ヤマイモなどのつる植物だ。
何にでもからみつき、よじ登り、たくましく生い茂る。
少しでも上へ。
1枚でも多くの葉が太陽の光を浴びられるように。
地上では熾烈な生存競争が繰り広げられている。
つる植物は、支えなしでは生きられない。
芽を出すやいなや、支えを求めてやみくもに頭を振る。
なるべく頼りがいのある丈夫で高い支柱が望ましいけれど、
立派すぎる木では巻きつくことができないし、
どっちみち、あれこれ迷っている余裕はない。
とりあえずぶつかったところに巻きつく。
巻きついたら決して離さない。
ひたすら登り、登りつめたら、またその先を探す。
満足することも飽きることも知らない。
おそるべき上昇志向のエネルギーである。
チャンスは逃さずつかむ。
ありとあらゆるコネは遠慮なく利用する。
他人を押しのけ、あるいは踏み台にする。
基本は「早い者勝ち」だが、うまく登った先輩に
ちゃっかり巻きついて追い越していく後輩もいる。
まったく油断も隙もありゃしない。
草から低木へ。低木から高い木へ。さらに高い木へ。
華麗なる転職に成功して得意げな者もいる。
その一方で、頼った柱が不運にも倒産してしまい、
ふりだしに戻り地べたで途方に暮れる者もいる。
たまたま吹いた風で、あらたな手がかりを得た者もいる。
柱のてっぺんで行きつ戻りつ悩んだあげく、
自分自身に巻きついて身動きとれなくなった者もいる。
何もない空中に、くるくると登っていくつるを見つけた。
「魔法のロープ」の技でも会得したかと思ったら、
なんと、細いくもの糸に巻きついている。
行く手にくもの巣があり、家主がちょっと迷惑そうにしている。
そこを越えれば、木の枝があり、新たな世界が待っている。
またとないチャンスだ。
そのかわり、リスクは大きい。
先の保証はないし、足場はあまりにも不安定だ。
でも、とりあえず、踏み出したことは、間違っていない。
さあ、どこまで行けるでしょうか。
ガンバレ。
「純金カステラ」
…という文字が気になる。
みやげ物店の看板である。
すぐに思い浮かぶのは、カステラの形をした金塊。
中まで純金。かたくて、ずっしり重い。
ごていねいに桐の箱におさまっている。
紫色の羽二重の風呂敷に包んであったりする。
しかし、よく考えてみると、それは「カステラ」ではない。
イメージを修正する。
金ぴかの紙で個別包装したカステラ。
あるいは金塊を模したパッケージ入りのカステラ。
観光みやげには、どちらもありそうだけれど、
それで「純金」と称しているなら、がっかりだ。
イメージを方向転換する。
表面に金箔をちらちらっと振りかけたカステラ。
うーん、まあ、そのあたりが妥当かな。
金箔入りのお茶とか日本酒とかもあることだし、
おみやげにもらっても、いちおう納得できそう。
しかし、フリカケは本当に純金かもしれないけれど、
カステラ全体からみれば誤差の範囲の微量であり、
嘘ではないが、微妙に不正表示っぽい。
「そんなに気になるなら買ってみれば」とMに言われた。
いえ、べつに食べたいわけじゃないので。
買うまでもなく、店頭で一瞥すれば謎はとける。
しかし、その看板の下に、店はない。
「この先42キロ」と書いてある。
そんな離れた場所に看板だけ立っているのも謎といえば謎。
ついでに…
メロンパンにメロンクリームが入っているのは邪道。
メロン最中(もなか、ですよ。さいちゅう、ではない)が
「皮をちょっとメロン模様にしてあるだけ」なのは詐欺。
しかも「メロン」と書いてなきゃ絶対メロンに見えないし。
もみじまんじゅうも「形だけもみじ」だけど、それは可。
もみじのてんぷら(って、お菓子です、関西のほうの)は
まさか本当の葉っぱだとは思わなかったので、びっくり五重丸。