記録的な熱帯夏。
庭はジャングルの様相を呈している。
ひときわ元気なのが、ヤマイモなどのつる植物だ。
何にでもからみつき、よじ登り、たくましく生い茂る。
少しでも上へ。
1枚でも多くの葉が太陽の光を浴びられるように。
地上では熾烈な生存競争が繰り広げられている。
つる植物は、支えなしでは生きられない。
芽を出すやいなや、支えを求めてやみくもに頭を振る。
なるべく頼りがいのある丈夫で高い支柱が望ましいけれど、
立派すぎる木では巻きつくことができないし、
どっちみち、あれこれ迷っている余裕はない。
とりあえずぶつかったところに巻きつく。
巻きついたら決して離さない。
ひたすら登り、登りつめたら、またその先を探す。
満足することも飽きることも知らない。
おそるべき上昇志向のエネルギーである。
チャンスは逃さずつかむ。
ありとあらゆるコネは遠慮なく利用する。
他人を押しのけ、あるいは踏み台にする。
基本は「早い者勝ち」だが、うまく登った先輩に
ちゃっかり巻きついて追い越していく後輩もいる。
まったく油断も隙もありゃしない。
草から低木へ。低木から高い木へ。さらに高い木へ。
華麗なる転職に成功して得意げな者もいる。
その一方で、頼った柱が不運にも倒産してしまい、
ふりだしに戻り地べたで途方に暮れる者もいる。
たまたま吹いた風で、あらたな手がかりを得た者もいる。
柱のてっぺんで行きつ戻りつ悩んだあげく、
自分自身に巻きついて身動きとれなくなった者もいる。
何もない空中に、くるくると登っていくつるを見つけた。
「魔法のロープ」の技でも会得したかと思ったら、
なんと、細いくもの糸に巻きついている。
行く手にくもの巣があり、家主がちょっと迷惑そうにしている。
そこを越えれば、木の枝があり、新たな世界が待っている。
またとないチャンスだ。
そのかわり、リスクは大きい。
先の保証はないし、足場はあまりにも不安定だ。
でも、とりあえず、踏み出したことは、間違っていない。
さあ、どこまで行けるでしょうか。
ガンバレ。
庭はジャングルの様相を呈している。
ひときわ元気なのが、ヤマイモなどのつる植物だ。
何にでもからみつき、よじ登り、たくましく生い茂る。
少しでも上へ。
1枚でも多くの葉が太陽の光を浴びられるように。
地上では熾烈な生存競争が繰り広げられている。
つる植物は、支えなしでは生きられない。
芽を出すやいなや、支えを求めてやみくもに頭を振る。
なるべく頼りがいのある丈夫で高い支柱が望ましいけれど、
立派すぎる木では巻きつくことができないし、
どっちみち、あれこれ迷っている余裕はない。
とりあえずぶつかったところに巻きつく。
巻きついたら決して離さない。
ひたすら登り、登りつめたら、またその先を探す。
満足することも飽きることも知らない。
おそるべき上昇志向のエネルギーである。
チャンスは逃さずつかむ。
ありとあらゆるコネは遠慮なく利用する。
他人を押しのけ、あるいは踏み台にする。
基本は「早い者勝ち」だが、うまく登った先輩に
ちゃっかり巻きついて追い越していく後輩もいる。
まったく油断も隙もありゃしない。
草から低木へ。低木から高い木へ。さらに高い木へ。
華麗なる転職に成功して得意げな者もいる。
その一方で、頼った柱が不運にも倒産してしまい、
ふりだしに戻り地べたで途方に暮れる者もいる。
たまたま吹いた風で、あらたな手がかりを得た者もいる。
柱のてっぺんで行きつ戻りつ悩んだあげく、
自分自身に巻きついて身動きとれなくなった者もいる。
何もない空中に、くるくると登っていくつるを見つけた。
「魔法のロープ」の技でも会得したかと思ったら、
なんと、細いくもの糸に巻きついている。
行く手にくもの巣があり、家主がちょっと迷惑そうにしている。
そこを越えれば、木の枝があり、新たな世界が待っている。
またとないチャンスだ。
そのかわり、リスクは大きい。
先の保証はないし、足場はあまりにも不安定だ。
でも、とりあえず、踏み出したことは、間違っていない。
さあ、どこまで行けるでしょうか。
ガンバレ。