閑猫堂

hima-neko-dou ときどきのお知らせと猫の話など

純金の謎

2010-09-03 22:35:47 | 

「純金カステラ」
…という文字が気になる。
みやげ物店の看板である。

すぐに思い浮かぶのは、カステラの形をした金塊。
中まで純金。かたくて、ずっしり重い。
ごていねいに桐の箱におさまっている。
紫色の羽二重の風呂敷に包んであったりする。
しかし、よく考えてみると、それは「カステラ」ではない。

イメージを修正する。
金ぴかの紙で個別包装したカステラ。
あるいは金塊を模したパッケージ入りのカステラ。
観光みやげには、どちらもありそうだけれど、
それで「純金」と称しているなら、がっかりだ。

イメージを方向転換する。
表面に金箔をちらちらっと振りかけたカステラ。
うーん、まあ、そのあたりが妥当かな。
金箔入りのお茶とか日本酒とかもあることだし、
おみやげにもらっても、いちおう納得できそう。
しかし、フリカケは本当に純金かもしれないけれど、
カステラ全体からみれば誤差の範囲の微量であり、
嘘ではないが、微妙に不正表示っぽい。

「そんなに気になるなら買ってみれば」とMに言われた。
いえ、べつに食べたいわけじゃないので。
買うまでもなく、店頭で一瞥すれば謎はとける。
しかし、その看板の下に、店はない。
「この先42キロ」と書いてある。
そんな離れた場所に看板だけ立っているのも謎といえば謎。


ついでに…

メロンパンにメロンクリームが入っているのは邪道。
メロン最中(もなか、ですよ。さいちゅう、ではない)が
「皮をちょっとメロン模様にしてあるだけ」なのは詐欺。
しかも「メロン」と書いてなきゃ絶対メロンに見えないし。
もみじまんじゅうも「形だけもみじ」だけど、それは可。
もみじのてんぷら(って、お菓子です、関西のほうの)は
まさか本当の葉っぱだとは思わなかったので、びっくり五重丸。

コメント
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