弁理士の日々

特許事務所で働く弁理士が、日常を語ります。

Internet Explorerで「ほかの人」に保存された証明書を削除する

2014-02-16 14:11:41 | サイエンス・パソコン
電子メールでクライアントとやりとりを行うに際し、メールを暗号化して送信することがあります。「S/MIME」と呼ばれ、公開鍵・秘密鍵方式とも呼ばれる方法です。メールを暗号化して送ってほしい人は、自分の公開鍵を相手に送ります。相手はその公開鍵を自分のパソコンにセッティングし、公開鍵に基づいてメールを暗号化します。その暗号化メールは、公開鍵を送った人が自分で所有する秘密鍵を使ってのみ復号することができます。

私はメールソフトとしてBeckey!を使っています。このソフトでメールを暗号化するには、受領した公開鍵(証明書)をインターネットエクスプローラに格納することによって作動します。

最近の例で見ると、相手から証明書(電子署名)(公開鍵)が、smime.p7sという名前の添付ファイルとして送られてきます。当方はその添付ファイルをパソコン上にまずコピーします。
次に、インターネットエクスプローラのインターネットオプション→コンテンツ→証明書の「ほかの人」タブで、「インポート」により、先ほどコピーしたsmime.p7s(証明書ファイル)を選択し、証明書ファイルをインポートすることによってインストールすることができます。

先日、クライアントから、「証明書を再発行したので、新しい証明書に入れ替えてほしい」というメールが届きました。そこで、上記手順によって新しい証明書を「ほかの人」にインポートしました。
すると、再発行前の以前の証明書も同じ「ほかの人」に入っているため、この人宛にメールを作成して暗号化しようとすると、2つの証明書が競合し、「どちらかを選択するように」との表示が出てしまいます。これは面倒です。2つの証明書が並んで表示されますが、同じ表示なのでどちらが正しいかもわかりません。

インターネットエクスプローラの「証明書」「ほかの人」欄には「削除」ボタンがあります。ところが、この欄で削除したい証明書を選択しても、「削除」ボタンがグレーのままで作動してくれないのです。
これは困りました。

そこでインターネット検索です。
さっそく見つかりました。
Internet Explorerで「ほかの人」に保存された証明書を削除したい
この記事はWindows Vista対象で、わたしのパソコンはWindows 7ですが、とにかくやってみました。

1.パソコン画面左下の「スタート」メニューをクリックし、「プログラムとファイルの検索」と表示された窓の中に「mmc.exe」と入力します。表示された「mmc.exe」を選択します。
2.「mmc.exe」が立ち上がります。「ファイル」メニューから「スナップインの追加と削除」を選択します。
3.左側の「利用できるスナップイン」から「証明書」をクリックし、中央の「追加」をクリックします。
4.「完了」を押します。
5.右下の「OK」を押します。
6.左側から「証明書」をダブルクリックし、「ほかの人」をダブルクリックします。
7.中央の「証明書」をダブルクリックすると、証明書が表示されてきますので、削除したい証明書を選択してマウス右クリックから「削除」を選択します。
8.警告が表示されますので「はい」をクリックします。
9.「ほかの人」の「証明書」は全て削除されたことになります。右上の「×」で終了します。
10.「コンソール1に保存しますか」確認が表示されますが、特に保存の必要はありませんので、「いいえ」で終了します。

以上の手順を実施したところ、無事に目的の証明書を削除することができました。
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