弁理士の日々

特許事務所で働く弁理士が、日常を語ります。

NAS(HDLM-250U)とWindows7マシンの接続

2012-08-16 19:35:23 | サイエンス・パソコン
私の特許事務所では、パソコンデータのバックアップとしてNAS(Network Attached Storage)を使っています。導入したのは6年以上前です。そのいきさつについては「データバックアップ機器」で記事にしました。
職場用としては、やはりRAIDのミラーリングによって2台のハードディスクにバックアップを行える機器を探しました。その当時、I-O DATAのHDLMシリーズと、BUFFALOのTeraStationシリーズに絞られました。同じ容量だとBUFFALOの方が安いのですが、メーカーに問い合わせた結果、I-O DATAの方はWake on LANが可能であるのに対し、BUFFALOの方はそれができないということがわかりました。そこで、I-O DATAのHDLMシリーズから、250MB容量のもの(HDLM-250U)を購入し、それ以来ずっと使い続けています。

同じLANに接続するパソコンはすべてWindows XPマシンだったのですが、1年前にWindows 7マシンが加わりました。フロッピードライブに書いたとおりです。
ところが、このウィン7マシン、NASにアクセスしようとするとどうしても「パスワードが違う」というメッセージとともに拒否します。あれこれいじってもどうしても解決しません。仕方がないのでずっとほっておきました。

ウィン7マシンはインターネット出願端末としています。従って、このマシンからNASにアクセスできないということは、インターネット出願データをNASにバックアップできないことを意味します。その状態を1年間も続けていたのですが、そろそろ何とかしないとなりません。
きっと、I-O DATAのHDLMシリーズとウィン7との間に、何らかの問題が隠れているに違いないと推定し、まずはネット検索してみました。

その結果、HDLM-160UとWindows7その2というサイトが見つかりました。
まず、I-O DATAのHDLMシリーズはウィン7に対応していないようです。
『問題のWin7側の設定だが、どうしたものかとネットをうろついていたら以下のレジストリをいじることでアクセスが可能になるという情報を拾った。
なんという僥倖。
以下そのレジストリを記す。
HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\Lsa
(DWORD)LmCompatibilityLevelの値を16進数で2を入力
あとは再起動して、ネットワークに接続すると・・・・つながった。』

そこで、レジストリエディタを立ち上げて上記パラメータを探したのですが、私のウィン7にはそのようなパラメータが存在しません。
これは、メーカーサポートに聞くしかありません。そこで電話してみました。

電話はすぐにつながりました。そして、サポート範囲外であるが、以下の資料を参考にして対応してほしい、と言われました。
HDLM/HDL/USLシリーズ Windows Vistaで使用時の補足事項
この資料は、Windows Vistaを対象としたものですが、ウィン7でも全く同じ対応でよろしいとのことです。
『Windows VistaTMの標準設定では、HDLM/HDL/USLシリーズ上に作成したユーザー共有、グループ共有にアクセスする際、適切なユーザー名とパスワードを入力しても開くことができません。HDLM/HDL/USLシリーズのユーザー共有、グループ共有を使用するには以下の手順でグループポリシーの設定またはレジストリの変更が必要です。』
そして、
<Windows VistaTM Enterprise/Ultimate/Businessをお使いの場合の設定手順>
<Windows VistaTM Home Premium/Home Basicをお使いの場合の設定手順>
の2種類の対応が記載されていました。
LmCompatibilityLevelパラメータをいじるのはHome版対応だったのです。私のマシンはウィン7プロなので、異なった対応が必要なのでした。

資料の記載に従って、
[スタート]-[検索の開始]にて「gpedit.msc」と入力
グループポリシーオブジェクトエディタの左ペインにて[コンピュータの構成]-[Windowsの設定]-[セキュリティの設定]-[ローカルポリシー]-[セキュリティオプション]をクリック
グループポリシーオブジェクトエディタの右ペイン[ネットワークセキュリティ:LAN Manager認証レベル]をダブルクリック
ネットワークセキュリティ:LAN Manager認証レベルのプロパティで選択リストより、[LMとNTLMを送信する - ネゴシエーションの場合、NTLMv2セッションセキュリティを使う]を選択

以上で終了です。
さっそくNASへのアクセスにトライしたら・・・、見事に一発でアクセスに成功しました。

これで、ウィン7マシンからNASにデータバックアップが可能になりました。

といっても、あくまでウィン7マシンを半分だましてアクセスしているわけです。このNASは、ウィンヴィスタ以降で許されているファイル名の拡張文字に対応していません。その他、いろいろと問題ははらんでいるはずです。従って、そのうちにNASそのものを最新のマシンにリプレースすることが必要ではあるでしょう。

ためしにI-O DATAのネットワークハードディスクをのぞいてみました。
現在私が使っているHDLM-Uシリーズと同じような外観のものとして、HDLM3-GWINシリーズ、HDLM2-GWINシリーズが掲載されていますが、ほかのシリーズと比較して値段が高いですね。値段に相応した優位点を有しているのでしょうか。もし優位点があるのだとしたら、私が現在使っているHDLM-Uシリーズにも同じ優位点があるものと思われます。購入したときの値段が高かったですから。
さて、HDL-Xシリーズのように安いタイプにするか、HDL-Zシリーズのように高いタイプにするか、さらには、HDLMシリーズ(現在私が使っているタイプと同じシリーズ)のようにべらぼうに高いタイプにするか、検討する必要があります。
I-O DATA ビジネスNAS「HDL-XR」シリーズ 2ドライブモデル(1.0TB) HDL-XR1.0/2D
クリエーター情報なし
アイ・オー・データ

I-O DATA WSS 2008 R2搭載デュアルコアAtom採用ハイパフォーマンスNAS 2ドライブモデル 1TB HDL-Z2WS1.0A
クリエーター情報なし
アイ・オー・データ

I-O DATA Windows Storage Server 2003 R2搭載サーバー(ハードウェア RAID対応) 1.0TB HDLM2-G1.0WIN
クリエーター情報なし
アイ・オー・データ
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1 コメント

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使ってます (大越)
2013-09-06 09:56:55
HDLM3-GWINシリーズ、HDLM2-GWINシリーズは、WindowsのサーバOSが載せてあるので価格が高くなってますね。
HDLM-Uシリーズは、Linuxなので、OSのライセンス等が不用なのでお安いのだと思います。


HDLM3-GWIN、HDLM2-GWIN、HDLM-Uシリーズ
すべて使ってます。
HDLM3-GWINや、HDLM2-GWINは、Windowsなので、使い勝手はいいですよ

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