<3138> 大和の花 (1094) メヒシバ (雌日芝) イネ科 メヒシバ属
草地や空地、道端、畦などに生える1年草で、草丈が30センチから80センチほどになる。茎の下部は地を這って分岐し、節から根を出し、群生する。葉は長さが8センチから20センチの広線形で、薄く軟らかい。葉鞘には普通長い毛が見られる。
花期は7月から11月ごろで、茎頂に花序の枝を数個放射状に斜上してつける。枝は長さが5センチから10センチで、小さな淡緑色の小穂を多数密に連ねる。小穂は長さが3ミリほどの披針形で、縁に鋸歯があり、先が尖る。
メヒシバ(雌日芝)の名は、オヒシバ(雄日芝)の対する名で、やさしい感じがあることによるという。「日芝」は夏の強い日差しの下でも盛んに繁殖するからという。北海道、本州、四国、九州に分布し、アジア、アフリカ、南北アメリカ等に広く見られ、オーストラリアには帰化しているという。
よく見る雑草で、別名ヒシバ(日芝)。類似種に小形のコメヒシバ(小雌日芝)、花期の遅いアキメヒシバ(秋雌日芝)がある。 写真はアキノエノコログサと混生するメヒシバ(左)、群生し乱れる花序群(中)、花序のアップ(右)。
雌日芝の中に逃げ込みたる飛蝗網翻る一瞬の隙
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