大和だより ~写詩 写歌 写俳~ 小筥集

日ごろ撮影した写真に詩、短歌、俳句とともに短いコメント(短文)を添えてお送りする「大和だより」の小筥集です。

大和だより ~写詩 写歌 写俳~ 小筥集

2021年06月26日 | 植物

<3448> 奈良県のレッドデータブックの花たち(70)  カラマツソウ(唐松草)        キンポウゲ科

                   

[学名] Thalictrum aquilegiifolium

[奈良県のカテゴリー]  希少種

[特徴] 日当たりのよいやや湿り気のある山地から亜高山の冷温帯域の草地に生える多年草で、高さは70~120センチほど。葉は根生葉と茎葉があり、根生葉は柄を有し、3、4回3出複葉で、小葉は長さが2~3センチの広倒卵形。先が3~5裂する。茎葉は基部が托葉状の葉鞘になって茎につく。

 花期は7~9月で、茎頂の散房状花序に直径1センチほどの小さな白色または淡紅紫色の花を多数つける。萼片は楕円形で、早落する。雄しべは放射球状に多数つき、花糸はへら状、花糸の先端部分はその先につく葯より太い。葯は淡黄色。実は痩果。カラマツソウ(唐松草)の名はこの花を束になってつくカラマツ(唐松)の葉に見立てたことによるという。

[分布] 日本の固有種。北海道、本州。

[県内分布] 天川村、上北山村の台高、大峰山脈の深山。

[記事] 有毒植物でシカは食べないようであるが、自生地も個体数も少なく、大和(奈良県)では減少が懸念されている。 写真は花を咲かせるカラマツソウ(左)と花のアップ(右)。

   血筋は宿命で 不動のもの 愛は心の仕儀で 不動のものには非ず

   生みの父と母は血筋 育ての父と母は愛の属性 血筋も愛も大切で

   大概の親子は 両方の属性の関係性において 人生を展開している

 


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