<3207> 大和の花 (1129) キンモクセイ (金木犀) モクセイ科 モクセイ属
中国原産のギンモクセイ(銀木犀)の変種と見られている常緑小高木で、高さは大きいもので8メートルほどになる。樹皮は淡灰褐色で、枝をよく分け、葉を密にこんもりとした樹形を成す。葉は長さが10センチ前後の楕円形で、先が短く尖り、基部はくさび形。質は革質で、やや光沢があり、縁にはほとんど鋸歯が見られず、ごく短い柄を有して対生する。
雌雄別株で、花期は9月から10月ごろ。葉腋に橙黄色の花冠が4裂する直径数ミリの裂片に厚みのある小さな花を総状につける。花には強い芳香があり、春のジンチョウゲ、夏のクチナシ、冬のロウバイに比肩する秋を代表する香りのよい庭木として知られる。なお、日本には雄株しか見られないという。
大和地方では花が咲くころ秋祭りが行われるが、今年はコロナ禍によって祭りの中止が目立つ。しかし、キンモクセイは例年通りよい香を漂わせている。 写真はキンモクセイ。 あそこだな金木犀の香る道
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