<3298> 写俳百句 (38) 濃霧の朝
霧の池鴨が墨絵を描くなり
二十五日の奈良盆地は朝方すっぽりと濃い霧に被われ、墨絵状態になった。雨のち晴の気象条件と気温の上昇が複合して霧になったと思われる。寒中のこの時期にしては珍しい気がするが、大和平野は朝の一時、霧の世界になった。霧が発生するとその後は晴れるというが、昼からは寒も緩みよい天気になった。
自宅近くの池を覗いたら、カモが霧に霞んだ風景の中で泳ぐのが見えた。まさに墨絵のよう。池は風がなく穏やかであった。霧は雪と同じく日ごろの風景を被い一変させるところがある。その作用は雪よりも霧の方が幻想的である。 写真は霧に被われたカモの池。
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