<3686> 奈良県のレッドデータブックの花たち(180) ツルキンバイ(蔓金梅) バラ科
[学名] Potentilla rosulifera
[奈良県のカテゴリー] 絶滅危惧種(旧希少種)
[特徴] 山地(冷温帯域)の落葉樹林内やその林縁に生えるキジムシロの仲間の多年草で、匐枝を伸ばして地を這い広がり、草丈は10~20センチになる。葉は質が薄く、縁に粗い鋸歯がある菱状卵形の3小葉からなり、小葉には毛が生える。
花期は4~6月で、細い花茎の先に直径2センチ弱の黄色の5弁花を数個上向きにつける。実は痩果。仲間のテリハキンバイ(照葉金梅)やミツバツチグリに(三葉土栗)に似るが、葉の質や形などの違いで判別できる。ツルキンバイ(蔓金梅)の名は匐枝が蔓のように伸び、黄色の5弁花が梅の花に似ることによる。
[分布] 本州の関東地方以西、四国、九州。国外では朝鮮半島、中国東北部。
[県内分布] 御所市、川上町、天川村、上北山村。
[記事] 奈良県のレッドデータブックによると「自生地、個体数ともに少ない。防鹿柵の外では大きな個体が見られないため希少種から絶滅危惧種に変更した」とある。 写真は一面に群落をつくり黄色の5弁花を咲かせるツルキンバイ(左・右)。
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今日の今があって
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