大和だより ~写詩 写歌 写俳~ 小筥集

日ごろ撮影した写真に詩、短歌、俳句とともに短いコメント(短文)を添えてお送りする「大和だより」の小筥集です。

大和だより ~写詩 写歌 写俳~ 小筥集

2016年08月17日 | 写詩・写歌・写俳

<1692> 余聞・余話 「我が家の雨蛙ぷくぷくのお父さん」

         辛抱は強さの証 生きる身はいつも強さを求められゐる

 我が家の雨蛙ぷくぷくのお父さんは相変わらず姿を見せたり、消したりしているが、猛暑の続くこのところずっと姿を現わしている。やはり、二階ベランダ下のポリエチレン製の雨樋の上に蹲っていることが多い。布製の天幕と柱が日避けになって直接日の当たることはないが、焼けるような連日の日差しは室内においても午後には冷房が必要なほどの気温上昇をもたらす。ぷくぷくのお父さんには姿が見えるときは大体この所定の場所にいる。これは居心地のよさなのだろうが、気温35℃オーバーにおいては居心地というより辛抱が強いられるところである。

                    

 あまりに暑いので、ホースをシャワーにセットして水を掛けてやったら気持ちよさそうに首を持ち上げた。白っぽくなっていた体が雨樋の焦げ茶色に合せるように濃く変色した。水を得て力が出たのか、異変を察したからか、それはどうなのかわからないが、この猛暑の体感からしてぷくぷくのお父さんには辛抱に尽きる日々が続いているように思われる。か弱いイメージの雨蛙にして、ぷくぷくのお父さんは結構強さを見せている。何とも身に沁みる姿ではある。 写真は我が家の二階ベランダ下を住処にしている雨蛙のぷくぷくのお父さん。