<703> 2013・なら燈花会
燈花会や 影絵の人の 五七五
2013年のなら燈花会が五日夜から奈良公園一帯で始まった。燈花は花の形をしたロウソクの塊のことで、約二万本の燈花に灯が点され、東大寺大仏殿や興福寺五重塔など世界遺産の建造物のライトアップとともに古都奈良の夏の夜を彩った。
平成十一年(一九九九年)から始められ、今年で十四回目。NPO法人「なら燈花会」を主体に、ボランティアを募って行なわれているもので、奈良の夏の風物詩に定着している。今年は浮雲園地、浅茅ヶ原、春日野園地、東大寺、興福寺、春日大社、五十二段、猿沢池、鷺池・浮見堂、奈良国立博物館前などでお盆の十四日まで毎夜、午後七時から午後九時四十五分の間行なわれる。
五日は午後に入って空模様があやしくなったが、雨は一時的で、中止することなくスタートした。見物する人の中には外国人も多く見られ、幻想的なロウソクの灯の世界を楽しんでいた。 写真は燈花会の模様(奈良公園の浮雲園地と春日野園地で)。