yoshのブログ

日々の発見や所感を述べます。

今時の工学部生

2014-07-24 04:31:25 | 文化
筆者もかつてそうであった電気電子工学生に関係がある随想「今時の電気電子工学部生」を信州大学 学長の山沢清人先生が、電気学会誌に寄稿されていました。

学生に対する5つの質問についての回答から考察されていました。
1. まず、「電気電子工学分野に進学してどのように思っているか」という質問に対して
電気エネルギーを含めて電気電子システムは社会インフラを支える技術分野であり、社会貢献度が高いと感じているとの答が多く頼もしい限りです。
2.「電気電子工学の専門知識を世の中にどう役立てたいか」という質問に対して
  再生可能エネルギーの開発や低炭素社会のための省エネルギー技術など、エネルギー問
題の解決に役立てたり、生活インフラの高度化に資するを挙げています。電気電子工学
の社会への出口をきっちりと見据えていることがわかります。
3.「電気電子工学の課題」という質問に対して
  ・東日本大震災を契機として注目される原子力発電の安全性、および環境との調和を保
   保つ持続可能なエネルギーシステムの構築
・ 人々の生活の発展に役立つ発見や技術開発の難しさ
4.「電気学会が学生自身にどのような影響を与えるか」という質問に対して
  学会発表によって、多くの専門家の方々の意見や考えを知り、自分の視野の狭さを痛感
  しつつも今後の研究推進に大いに役立てたい。
  前向きの回答が多く、嬉しいことです。
5.「電気学会が主催する学会、研究会で発表したいか」という質問に対して
   是非発表したいという回答でした。プレゼンテーション能力の向上は、学会発表の目
   的ではなく一つの結果であると昔人は思いました。
   今時の若者も46年前の若者も電気学会への想いはそう変わるものではないと考えま
す。
 先生のご寄稿を読んで、現代は、約50年前とは技術的な背景には隔世の感があるものの、今時の工学部生は、地道でしっかりとした考えを持っていると頼もしく感じました。
   山沢清人 「電気学会への若者の想い」 電気学会誌 Vol.134 No.7

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