yoshのブログ

日々の発見や所感を述べます。

藤井八冠の名言

2024-04-18 05:55:38 | 将棋
2023年3月、 棋王戦に勝利した結果、藤井聡太氏は20歳8ヶ月で、棋聖、王位、叡王、竜王、王将、棋王の六冠となりました。(その後、名人、王座を加えて現在は八冠となりました。) 「立場にふさわしい将棋を指せるよう、いっそう頑張らなければいけないと思います」と、棋王奪取の後に語りました。当夜の記者会見では、「初挑戦時を名古屋駅として、新幹線で東京駅に向かっているなら、今はどのあたりを通過中?」という変化球の問いに対し、「え-と・・・じゃあ静岡くらいということでお願いします」と笑顔で答えました。「静岡」が「静岡駅」ならば中間地点ですが、「静岡県」ならば浜松から熱海まで解釈に幅が生まれます。絶妙の応手でした。なお、2022年に五冠達成後、現在地を、まだ「森林限界の手前です」と藤井聡太氏は表現しましたが、「今も途上」という意味においては、森林限界と静岡は重なっていました。

「大志 藤井聡太のいる時代」 朝日新聞

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将棋 永世名人

2024-02-28 06:02:50 | 将棋
現在の将棋界においては、名人というタイトルを5期獲得すると「永世名人」という資格が与えられます。歴代の永世名人資格者で最近の方々は次の6名です。
木村義雄14世名人、大山康晴15世名人、中原誠16世名人、谷川浩司17世名人、森内俊之18世名人、羽生善治19世名人。

原則として永世名人は引退後に名乗るものだそうです。木村義雄氏、大山康晴氏、中原誠氏などは既に引退されていますが、不肖が不思議に思うのは、現在、永世名人を名乗る棋士がいないことです。永世名人はタイトルではなくて名誉称号ですので、遠慮されて自ら名乗る棋士はいないということでしょうか。つまり、中原氏は16世名人、谷川氏は17世名人であり、「○世名人」という言い方には、既に「永世名人」という意味も含まれているので、敢えて永世名人を名乗る必要がないようです。なお、谷川氏も森内氏も羽生氏も現役九段であり、同時に、17世名人、18世名人、19世名人でもありますが、引退されていないので、勿論永世名人を名乗っておられません。


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  将棋AI あれこれ

2024-02-22 06:19:00 | 将棋
年、将棋のAIが大いに進歩しましたので、計算という点で、人間はAIの敵ではなくなりました。「AIが人間のプロに勝つ日が来ますか」という質問に対して、嘗て一流のプロは下記のように答えています。

      米長邦雄氏   永遠にない
      加藤一二三氏  来ない
      谷川浩司氏   私が引退してからでしょう
      羽生善治氏   2015年

      米長さん、加藤さん、谷川さんの予測は見事に外れました。
      羽生さんの回答は、その後の展開に近いものでした。

      2013年に佐藤慎一四段(プロ)が将棋AI(ポナンザ)に初めて      敗北。
2017年に佐藤天彦名人(プロ)が将棋AI(ポナンザ)に敗北しました。
2020年に渡辺明竜王(プロ)は将棋AI(ポナンザ)と戦い、勝利しましたがAIの強さを認めました。

なお、「AIがプロに勝つ日は永遠にない」と語った米長さんも、引退当時の2012年にAIに敗北しています。
現在、最強と言われるAIは「水匠」ですが、開発者の杉村達也氏によれば、
「水匠」は1秒に6000万手読め、レ-テングは約4300もあり、ポナンザと戦ったら99%勝てるというのです。(「NHK 将棋フォ-カス」より)
 プロ棋士のレ-テングは、最低が1200であり、最強の藤井聡太五冠のレ-テングが2175点ですから、AIがいかに強いかがわかります。段位に換算したら20段超になるかも知れません。
 因みに、将棋のプロの養成機関の奨励会を経ることなく、プロ編入試験に合格した小山怜央氏も、AIを活用して研鑽を重ねたということです

     



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里見果奈女流四冠(将棋)のツイッタ-から

2024-02-12 07:24:10 | 将棋
将棋の里見香奈女流四冠の2022年、10月13日のツイッタ-から、下記の言葉を紹介します。

「応援して頂いた皆様、本当にありがとうございました。弱さを見つめ直し、これからも変化し続けられる人生を歩んでいけたらと思います。」

 里見さんは、幼い頃よりめざましい棋歴を積み上げており、「出雲の稲妻」と賞讃されました。2023年、女性初のプロ棋士編入試験に挑みましたが不合格でした。誰でも敗北は悔しい、しかしその経験は、敗因を検討する時も、視線の届く範囲を拡げてくれる。それほどに大切な経験だからか、ト-ナメントの場合は、一者を除き、誰もがひとしく敗退するかたちになる。

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趙治勲 1600勝 達成

2024-01-19 06:41:18 | 将棋
囲碁の趙治勲名誉名人(67歳、下 写真)が、2023年12月25日に公式戦通算1600勝を達成しました。これは囲碁・将棋界を通じて前人未踏の偉業です。内訳は、1600勝、899敗、3引分け、勝率で、0.6402です。なお、2位は小林光一名誉名人の1461勝です。趙氏は6歳で韓国釜山から来日し、木谷実九段の弟子となり、11歳で史上最年少プロになりました。
一方、将棋界の最多勝数は羽生善治九段の1556勝、勝率0.6930です。これは、羽生九段が15歳でプロになってから53歳の今日までに残した成績です。2位は谷川浩司第17世永世名人の1388勝です。なお、藤井八冠は354勝中です。

 次に将棋と囲碁の人気度を紹介します。
  愛好者人口、  将棋対囲碁:460万人対130万人。
     プロ棋士の数、  将棋対囲碁:160人対400人。



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関西将棋会館

2024-01-13 06:11:02 | 将棋
日本の将棋の総本山は、東京渋谷区千駄ヶ谷にある東京将棋会館(日本将棋連盟)ですが、西日本における将棋の中心は、大阪府福島区にある関西将棋会館です。これを建て替える話が進んでいます。
大阪府高槻市に、総工費5億円で2024年完成を目指しているとのことです。関西の棋士の井上慶太九段、浦野真彦八段が、高槻市と連携して事業の中心になっているそうです。高槻市は、元戦国大名の高山右近の城下町であり、近年、城址から将棋の駒が多数出土しています。また中井捨吉八段の出身地でもあります。中井八段は、大山名人や升田名人を育てた木見金次郎氏の弟子であり、最近88歳で他界するまで関西の棋界で活動されました。浦野八段は中井八段の晩年の弟子であり、詰将棋の名手でもあります。
高槻市は将棋をテ-マとして日本将棋連盟と連携し、関西における将棋の町を目指して町起こしを狙っています。大阪府福島区から高槻市への移転費は5億円超と見込まれていますが、市はクラウドファンディングなどで資金を募っています。藤井聡太五冠のオリジナル扇子が返礼品として人気があり、既に3.1億円を集めたそうです。

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西山 女流四冠 佐藤康光九段に善戦

2023-12-23 06:59:07 | 将棋
将棋の西山朋佳さん(28才)は、女流のタイトルの四冠(白怜、女王、名人、王将)を持つ強豪で、第27回朝日杯将棋オ-プン戦で快進撃を続けています。
    一次予選では、男性プロの谷合廣紀四段、渡辺和史六段、佐々木大地七段に勝って二次予選に進出しました。なお佐々木大地七段は、先日、藤井八冠に王位戦と棋聖戦で挑戦した強豪です。西山さんの力は男性プロとほぼ同等ということを証明しました。二次予選では元名人・連盟会長の佐藤康光九段と当りました。(下 写真)終局後、佐藤九段は「さすがだなと。途中は苦しい戦だと思いました」と語り、勝負に臨んだ心境を「いつも敬意持っていますので。しっかり戦わないと、と思っていました」と振り返りました。西山四冠は「佐藤先生との将棋ですから、読んでいてすごく楽しかったんですよ。本質的な力は全く違いますし、偉大な先生に対して失礼かもしれないですけど、第一感も読み筋もどこか似ているなと以前から思っていたんです。だから指していて本当に面白くて」と語り、敗戦にも笑顔であったそうです。


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雲外蒼天  藤井八冠

2023-11-20 06:12:03 | 将棋
去る11月13日、将棋の藤井聡太八冠は総理大臣顕彰に輝き、岸田首相より賞状を授与されました。返礼として将棋盤が首相に贈られました。(写真 下)
その箱には「雲外蒼天」と揮毫してありました。意味を問われると、
「どんな試練でも努力して乗り越えて高見に上がれば、快い景色(青空)が望める」と藤井八冠は説明しました。彼にぴったりの言葉です。


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将棋を指すタレント

2023-11-08 05:52:33 | 将棋
タレントとは「テレビ番組とテレビのCMによく出演し、それを職業とする人」と仮に定義しておきます。将棋を指すタレント、将棋が強いタレントは誰かを調べてみました。ひふみん、加藤一二三元名人が1位、「おゆき」を歌った内藤国雄九段が2位、内藤さんの弟子の神吉宏充七段が3位。
神吉氏は、NHK将棋ト-ナメントにも出場したことがある将棋の強豪ですが、一時、タレントとしての活躍のほうが目立ったので、「将棋が指せるタレント」とも言われました。藤井聡太八冠をタレントとはいわないでしょうが、テレビでよく見かけるのでタレントの一人と、仮にこじつけますと、藤井さんは将棋の腕前では人類の最強者です。
また、女性タレントの中で、現在の最強者は香川愛生(かがわまなお)さんでしょう。香川さんは、女流四段・元女流王将です。

次にタレント、著名人の段級位を記しました。
四段以上: 森本レオ、萩本欽一、桂文枝、アントニオ猪木(名誉五段)
      大橋巨泉、長嶋茂雄(名誉五段、下は、中原名人が免状を渡している写真です)、田中角栄(名誉五段)、団鬼六、山口瞳、
三段:   つるの剛士、森田正光、岡本信彦、古田敦也、岡田彰布
二段:  渡辺徹、石館鉄男
   初段: 伊藤かりん、江川卓、ザブングル加藤歩、高梨臨、東出昌大、神木隆之介
級位:岩崎ひろみ、華原朋美


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将棋八冠  スポンサ- 賞金

2023-10-29 05:52:47 | 将棋
現在の将棋界には八個のタイトル、八冠があります。過日、天才、藤井聡太さんが、史上はじめて八冠すべてを独占しました。
すなわち、竜王、名人、王位、叡王、棋王、王将、棋聖、王座の八つのタイトルで、その他にも一般棋戦である、銀河戦、朝日杯オ-プン戦、NHK杯、将棋日本シリ-ズを含めてグランドスラムという言い方の棋戦があります。藤井さんは、そのグランドスラムも制覇しています。

八冠のスポンサ-と賞金を下に示します。
竜王戦  読売新聞    4200-4400万円
名人戦  毎日新聞、朝日新聞 2000-2500万円
王位戦  伊藤園     700-1000万
叡王戦  不二家     300-600万円
王将戦  綜合警備保障  300万円
棋聖戦 産経新聞、ヒュ-リック  500-800万円
王座戦 東海東京証券、日本経済新聞 500-800万円
賞金合計は2億3000万円と言われています。
なお、契約金が最も高額な竜王戦が最も格上とされていて、名人より格上です。藤井さんは、通常、藤井竜王名人と呼ばれています。
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