yoshのブログ

日々の発見や所感を述べます。

3Kと1F

2009-11-20 07:36:50 | 人生
かつて「3K」の職業は嫌われていました。「3K」は「汚い、きつい、危険」な職場のことですが、今でもこうした職場は沢山あると思われます。林業などはその代表的な例であり、いつも人手不足の状態にあるとのことです。結婚したい男性像として「3高」というのもありました。高収入、高学歴、高身長のことだそうですが、こういう男性をうまく射止めるのは、なかなか難しいのではないでしょうか。
さて次に、新 将命(あたらしまさみ)氏が言う、できるビジネス・リーダーに求められる「3Kと1F」について紹介します。
ここで言う「3K」は「各論、結果、行動力」です。
総論賛成、各論反対と言われることがよくありますが、物事を具体的に進める時には各論こそが重要です。「着眼大局、着手小局」の小局が各論でしょう。結果が大事なのは言うまでもなく、行動力こそが、ビジネスを成功させる鍵なのでしょう。続いて「1F」のFはFunであり、楽しみながら明るく行動することが成功への秘訣のようです。

  子曰、知之者不如好之者、好之者不如樂之者  は「論語」にある言葉です。
(子曰く、之を知る者は之を好む者に如かず、之を好む者は之を樂しむ者に如かず)
このように昔、中国の孔子の頃にも似た思想がありました。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

現代の修行僧

2009-09-24 19:48:16 | 人生
  現代にも修行僧がいます。しかも、普通の生活をしている身近な知人に、二人もいるのにはびっくりしました。その一人は飛行機で旅行をすることを趣味(生き甲斐)にしています。例えばJAL(日本航空)のクラブ・ゴールドA会員、ANA(全日空)のSFC会員(Super Flyers Card会員)等のことで、これらの会員は、世界の飛行機、空港を利用する時に大きい特典と待遇が与えられ、旅行者にとって垂涎の的だそうです。しかし、会員資格を得るには規定の短い期間内に、定められたフライト回数やフライト総距離を飛ぶ必要があります。資格獲得は容易ではありません。体力と時間とお金を消耗すると共に、飛行機の狭い座席に長時間乗っていなければいけないという心身の苦痛を伴うために、僧侶の修行にたとえられて「修行僧」と呼ばれているのです。
  さて、スポーツの世界にも修行僧のような男がいます。マリナーズのイチロー選手は
 そう呼ぶのにぴったりではないかと思われます。過日、9月13日に9年連続で200本安打を記録し、1901年にウィリー・キーラー選手がマークした8年連続の記録を108年ぶりに抜きました。しかも9月6日には大リーグ史上2番目の速さでリーグ通算2000本安打も達成しています。これは高い目標を掲げ、常にバッティングに工夫を加え、厳しい自己研鑽と完璧に近い健康と精神の管理を続けた末に到達した偉業ではないでしょうか。こうして黙々と安打を打ち続けたイチローこそ修行僧と呼ぶのがふさわしいと思います。
彼のバットを日本刀に持ち替えた風貌を想像すると、彼はまさしく「日本のサムライ」に他なりません。
コメント (5)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「志」と佐藤昌介

2009-05-16 06:29:47 | 人生
   

現代では「志を持つ」とか「志を立てる」という言葉は死語になった感があります。思えば明治の初年、開校間もない札幌農学校の生徒達に、「少年よ大志を懐け」と、声高らかに語ったクラーク博士は偉大な師でありました。<o:p></o:p>

<o:p> </o:p>

クラーク博士が語った言葉の全文を以下に記します。<o:p></o:p>

Boys be ambitious. not for money or for selfish aggrandizement, not for<o:p></o:p>

that evanescent thing which men call fame. Be ambitious for the attainment<o:p></o:p>

of all that a man ought to be.<o:p></o:p>

<o:p> </o:p>

青年よ大望を持て。金銭や利己的誇負(こふ)の為ならず。世の人々の名誉と称するその実 虚しきことの為ならず。人として当(まさ)にかくあるべきあらゆることを達成せんとする大望をもつべし<o:p></o:p>

<o:p> </o:p>

続いて、この話には決まって札幌農学校二期生の内村鑑三と新渡戸稲造の名が挙がります。実はこの二人はクラーク博士から直接に薫陶を受けたという事実が無いにもかかわらず、何故か直接に教育を受けたという誤った説が多く見受けられます。この二人の二期生が農学校に入学した時には、クラーク博士は八ケ月半の札幌での仕事を終えて、既にアメリカに帰国していたのです。内村等は、クラーク博士のことを、直接教育を受けた一期生の佐藤昌介や大島正健を通して知ったのでした。これを思うと、クラーク博士から受けた教えと感動を二期生以降の生徒に伝えた佐藤昌介等の功績は大きいといわねばなりません。後に大島正健は母校を去り、佐藤昌介は残って後進の指導に当たり、北海道帝国大学の総長にまで昇った他、新渡戸稲造と共に東京女子大学の創立にも関わりました。<o:p></o:p>

<o:p> </o:p>

さて、孔子は「吾十有五にして學に志し、三十にして立つ」と、言っています。また、広く親しまれている名歌「ふるさと」の歌詞の中にも「志」についての一節があります。<o:p></o:p>

<o:p> </o:p>

1.兎追ひし かの山 小鮒釣りし かの川<o:p></o:p>

夢は今もめぐりて 忘れがたき故郷<o:p></o:p>

<o:p> </o:p>

2.いかに在ます父母 恙なしや友がき<o:p></o:p>

雨に風につけても 思ひ出づる故郷<o:p></o:p>

<o:p> </o:p>

3.志を果たして 何時の日にか帰らん<o:p></o:p>

山は青き故郷 水は清き故郷<o:p></o:p>

<o:p> </o:p>

この歌詞を読むと、旧い時代の若者にとっては、志を果たしてふるさとに帰ることが自然な願いであったことを教えてくれます。<o:p></o:p>

<o:p> </o:p>

大山綱夫『佐藤昌介と大島正健』 学士会<o:p></o:p>

<o:p> </o:p>

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

人生における成長の戦略

2009-03-21 19:47:47 | 人生

経済評論家の勝間和代(かつまかずよ)さんが「人生の成長の戦略」についてテレビで語っていました。勝間和代さんは、ご承知の通り、2005年のウォール・ストリート・ジャーナルで「世界で最も注目すべき女性50人」に選ばれています。僅か19歳で取得が最も困難と言われている公認会計士の2次試験に合格した才媛です。彼女が言う「人生における成長の戦略」とは、一見、誰にでもできそうな次の3つでした。<o:p></o:p>

<o:p> </o:p>

1.本を沢山読むこと。<o:p></o:p>

2.人と会うこと。(テレビ出演も人と会うことと同じ効果がある。)<o:p></o:p>

3.こつこつと努力を続けること。1日0.2%の改善をすること。<o:p></o:p>

<o:p> </o:p>

第1の「沢山本を読むこと」についてはただ、読むだけでは不十分であり、その内容について深く考え、自分のものにすることが大事ではないかと思います。<o:p></o:p>

第2の「人と会うこと」は、他人との会話を通して視野や見聞を広め、自分からも考えを相手に伝える。そして相手からも新しい刺激を受けて、自分を以前より活性化させることが期待されます。<o:p></o:p>

第3の「こつこつ努力を続けること」。日々0.2%の改善は、自分の能力を1.002倍にすることです。1年間続けると1.002の365乗は2.07。確かに約2倍になります。2年で4倍、3年で8倍、すなわち、3年で約10倍になると計算されます。しかし、「言うは易く、行うは難い」と思いますが、このように前向きの姿勢を保ち続けるのがとても重要なことなのではないかと思いました。<o:p></o:p>

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

和顔愛語

2008-12-21 13:01:32 | 人生

ある大会社の役員室に和顔愛語(わげんあいご)という額がかけてあるとのことです。書は臨済宗妙心寺派管長の故 山田無文老師(1900-1988)の筆になるもので、丸みを帯びて和らかく和顔愛語そのままのゆったりした文字です。これは大無量寿経にある言葉です。「和顔愛語」はにこにことした顔と優しい言葉で人に接することを意味しています。この会社では、経営者はかくあるべしと教えていると思われます。「社徳」という言葉が生きているこの会社にふさわしい額だと思います。<o:p></o:p>

現在の大不況の中で会社の経営は難しい舵取りを迫られています。経営者の真価が問われる状況です。しかし目前のことや自分の会社の利益だけに汲々とするのは、いかがなものでしょうか。派遣切りや契約社員のリストラに走る前に、全社員の生活を優先する配慮こそが必要ではないかと思われます。リストラを決断する経営者は、それと同時に、自身の賞与辞退、報酬を半減するくらいの覚悟をもって弱者の痛みを共に分かつことを期待したいと思います。

                       <o:p></o:p>

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「専門」という言葉

2008-11-21 07:19:39 | 人生

日常の会話の中で「あなたの専門は何ですか」という質問がよくなされます。<o:p></o:p>

私も勤務先の会議や一般のパーティーの席などで周囲の人からこの質問を受けることがありました。公式に近い場面ですと、この質問に回答するのには、ちょっと身構えてしまいます。それは一般向けに言って「自分が専門と言えるものを持っているかな」と、まず思ってしまうからです。「大学では何学科で学んだのですか」と言う問いかけのほうが、はるかに答え易いのです。大学で4年程度学んだだけで、それを自分の専門と言うのは僭越でしょう。「僅か4年で何がわかるか」という指摘は妥当なものでしょう。<o:p></o:p>

以前、私が勤務した会社は非鉄金属系の製造会社でしたが、技術系の社員には大きく分けて、電気系、機械系、材料系の人がいました。当時は大学の電気工学科を卒業した者は電気系技術者と区分されており、会社内では漠然と自分の専門は電気かな、と考えており、周囲からもそのように見られていました。<o:p></o:p>

 ところで、会社勤務の一時期、あるプロジェクトに参加していた折に京都大学の教授から指導を受けたことがありました。その教授に「君のバックグラウンドは何ですか」という質問を受けました。その時にはバックグラウンドという言葉に馴染みがなかったので一瞬考えてしまいましたが、多分、先生は「大学では主にどういう方面に力を入れて学んだか」ということを婉曲に問われたのでしょう。この教授のような問いかけの仕方には一定の配慮が感じられ、好感が持てました。<o:p></o:p>

 自分の「専門は何々です」と広言できる人は立派だと思います。私などは、「何々の方面に親しんでいる」とか、「何々について少し詳しい」というのが相当なところです。<o:p></o:p>

<o:p> </o:p>

<o:p> </o:p>

<o:p> </o:p>

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

対人関係13の過失

2008-08-13 18:01:00 | 人生

アメリカの海軍における話題です。良い人間関係を築いて維持するための要件として「合衆国沿岸警備隊マガジン」という雑誌に人間関係における「マイナスの指針」すなわち、やってはならないことを「13の過失」として列挙して発表しています。これらは、海軍におけるリーダーの育成という観点から書かれていますが、海軍士官のみではなく一般社会においても注意すべきことのように思われます。<o:p></o:p>

<o:p> </o:p>

(1)自分勝手な善意の基準を設けようとすること<o:p></o:p>

(2)他人の楽しみを自分自身の物差しで測ろうとすること<o:p></o:p>

(3)世間の意見が画一的であるように期待すること<o:p></o:p>

(4)相手の経験の無さを酌量しないこと<o:p></o:p>

(5)すべての気質を同じ型に作りあげようとすること<o:p></o:p>

(6)重要でない些細なことについて譲歩しないこと<o:p></o:p>

(7)自分自身の行動に完璧を求めること<o:p></o:p>

(8)つまらぬことで、自分自身や他人についてくよくよと思い悩むこと<o:p></o:p>

(9)人を助けることができるのに助けないこと<o:p></o:p>

(10)    自分自身が実行できないことを、誰がやっても不可能と考えること<o:p></o:p>

(11)    自分の心でとらえうるものだけしか信じないこと<o:p></o:p>

(12)    他人の弱点を斟酌しないこと<o:p></o:p>

(13)    内部の質的基準でなく、外部の質的基準で人を評価すること<o:p></o:p>

<o:p> </o:p>

これらは、謙虚であり、かつ、相手を尊重して思いやることが基本精神のようです。国境と時代を越えて、また海軍という分野を越えて、現代の日本の一般社会においても良い人間関係を作る上で参考になる指針ではないかと思われます。<o:p></o:p>

<o:p> </o:p>

徳川宗英(とくがわむねふさ)著『江田島海軍兵学校 究極の人間教育』講談社<o:p></o:p>

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

今時の若者

2008-02-13 12:13:53 | 人生

 知人のセレブなご家庭のお話です。<o:p></o:p>

 ある日、息子さんがガールフレンドを連れて来たので、お母さんは大いに歓待して帰しました。<o:p></o:p>

その後、年が替わり、そのガールフレンドから年賀状が来ました。<o:p></o:p>

<o:p> </o:p>

「明けましておめでとうございます。先日は大変ご歓待をして下さり、ありがとうございました。今年もどうぞよろしくお願いいたします。」<o:p></o:p>

<o:p> </o:p>

お母さんは<o:p></o:p>

 「ふむふむ、殊勝な娘さんだこと」<o:p></o:p>

と、思いました。ここまでは普通でした。<o:p></o:p>

ところが、ふと、差出人の住所を見て、びっくり。お母さんの目は点になり、絶句してしまいました。<o:p></o:p>

<o:p> </o:p>

その住所は息子のアパートの住所でした。<o:p></o:p>

<o:p> </o:p>

このお話、その後、どういう風になったかは、私は聞いておりません。<o:p></o:p>

娘さんの戦略は、かなり効果を挙げたのかも知れません。<o:p></o:p>

<o:p> </o:p>

今時の親は、この程度のことは想定範囲内として心得ておく必要があるようです。<o:p></o:p>

<o:p> </o:p>

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

山本五十六の名言

2008-02-04 12:04:39 | 人生

山本五十六が教育の要諦に関して名言を残しています。<o:p></o:p>

「何のためか分からせ、やって見せ、言って聞かせ、やらせてみて、褒めて<o:p></o:p>

やらねば人は動かじ」<o:p></o:p>

 そうでしょう。人を育てる要点をよくつかんでいます。マニュアルに基づいた知識や技能の教授、訓練には有効な方法だと思います。<o:p></o:p>

 しかし、昨今、特に求められている「考える力の養成」や「人徳の涵養」を行うには、山本流だけでは不充分ではないかと思われます。<o:p></o:p>

 ただし、よくできた時に、褒めてやることはとても大切なことでしょう。人は褒めてもらうことにより、いっそうやる気を出します。<o:p></o:p>

<o:p> </o:p>

 近年、世界的に、考える力を伸ばす教育の必要性が重視され、ヨーロッパでは色々な試行がなされています。フィンランドなどでは特に成果を挙げているとのことです。そのために、優秀な教師を育てていく社会システムができあがっています。<o:p></o:p>

 一方、日本の学生は、「考える力」が弱いと指摘されています。<o:p></o:p>

儒学が教える、昔風の修身・斉家・治国・平天下も悪くはないですが、現代の教育の分野では、「協調」、「革新」、「考える力」がキーワードなのだそうです。<o:p></o:p>

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

学は一生の大事

2008-01-01 16:43:37 | 人生

江戸時代の大儒、佐藤一斎の「言志晩録」にある言葉です。<o:p></o:p>

<o:p> </o:p>

少にして学べば、則ち壮にして為すこと有り。<o:p></o:p>

壮にして学べば、則ち老いて衰えず。<o:p></o:p>

老いて学べば、則ち死して朽ちず。<o:p></o:p>

<o:p> </o:p>

私のような怠け者には耳の痛い言葉です。歳をとっても、学んでいれば、気力の衰えることがなく、見識が高くなり、より多く社会に貢献ができ、死んでもその名が朽ちることがない、と言う意味だと思います。<o:p></o:p>

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする