和算は江戸時代には庶民の学問でした。日常の生活に役立つ数学の問題を解いたり、クイズとして頭脳の訓練をしたりするなど庶民に親しまれました。吉田光由は「塵劫記」という優れた和算の書物を著しています。その中からの問題です。
ここに一升升にいっぱい入った酒があります。空の7合升と3合升を使って1升の酒を5合二つに分けて下さい。
制限時間は5分です。皆様も挑戦してみませんか。なお、途中でこのお酒を飲んではいけません。
例えば以下のように10段階の操作で答が得られます。
各升の酒の量を段階を追って順に示します。(下記)
1升升 7合升 3合升
最初 10 0 0
第一段階 7 0 3
第二段階 7 3 0
第三段階 4 3 3
第四段階 4 6 0
第五段階 1 6 3
第六段階 1 7 2
第七段階 8 0 2
第八段階 8 2 0
第九段階 5 2 3
第十段階 5 5 0
こうして1升升に5合、7合升に5合と分けることができました。
また、関孝和は「算聖」とも言われた江戸時代の和算の達人で、彼の研究は微積分や円周率を求めることにまで及びました。
さて、半径Rの球(下図の緑)の中に2個の球(茶)が縦にあるとします。この2個の球の間の首のような部分に、ネックレスのように、同じ大きさの球(青)を入れると何個入るでしょうか。
答は6個でその半径(r)を計算してみたら r=R/3 でした。外接球の半径の3分の1です。
これは「六球連鎖の問題」と呼ばれ、1822年に和算家が神奈川県秦野の寒川神社に「算額」(数学の問題と答を書いた額)にして奉納しています。それから約100年後に、イギリスのノーベル化学賞受賞者フレデリック・ゾディもこの問題を解きました。こちらは「ゾディの六球連鎖」として有名です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/49/3b/c8ce24226822b816191f37476d4f0d09.jpg)
ここに一升升にいっぱい入った酒があります。空の7合升と3合升を使って1升の酒を5合二つに分けて下さい。
制限時間は5分です。皆様も挑戦してみませんか。なお、途中でこのお酒を飲んではいけません。
例えば以下のように10段階の操作で答が得られます。
各升の酒の量を段階を追って順に示します。(下記)
1升升 7合升 3合升
最初 10 0 0
第一段階 7 0 3
第二段階 7 3 0
第三段階 4 3 3
第四段階 4 6 0
第五段階 1 6 3
第六段階 1 7 2
第七段階 8 0 2
第八段階 8 2 0
第九段階 5 2 3
第十段階 5 5 0
こうして1升升に5合、7合升に5合と分けることができました。
また、関孝和は「算聖」とも言われた江戸時代の和算の達人で、彼の研究は微積分や円周率を求めることにまで及びました。
さて、半径Rの球(下図の緑)の中に2個の球(茶)が縦にあるとします。この2個の球の間の首のような部分に、ネックレスのように、同じ大きさの球(青)を入れると何個入るでしょうか。
答は6個でその半径(r)を計算してみたら r=R/3 でした。外接球の半径の3分の1です。
これは「六球連鎖の問題」と呼ばれ、1822年に和算家が神奈川県秦野の寒川神社に「算額」(数学の問題と答を書いた額)にして奉納しています。それから約100年後に、イギリスのノーベル化学賞受賞者フレデリック・ゾディもこの問題を解きました。こちらは「ゾディの六球連鎖」として有名です。
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