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日々の発見や所感を述べます。

倜儻不羈(てきとうふき)

2020-09-07 06:12:32 | 文学
倜儻不羈(てきとうふき)、漢字も読みも難しい四字熟語です。
  倜(てき) … すぐれていて、拘束されないこと
儻(とう) … 志が大きくてぬきんでていること。
羈(き)  … 馬を制する手綱。
不羈(ふき) … 拘束されないこと。

信念と独立心に富み、才気があって常軌では律しがたいこと。
確固たる信念を持って自分の責任のもとに独立し、常識や権力に拘束されることのない自由な人間を言います。

 この言葉は、同志社大学の創設者新島襄が示した大学創立の理念の言葉でもあります。
国禁を犯してアメリカへ密航して留学生となった新島襄。
黒船に乗り込もうとした吉田松陰然り。脱藩して日本中を駆け回った坂本龍馬然り。幕末から明治の激動の中で自由な考え方を持ち、実行に移した稀有な男達を形容しています。
早稲田大学を創立した元・佐賀藩士の大隈重信は、佐賀藩の教育制度、ガリ勉主義を批判して「一藩の人物を悉く同一の鋳型に入れ、為に倜儻不羈の気象を亡失せしめたり」と慨嘆しました。


              

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1 コメント

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制御工学的感想 (phytonエンジニア)
2025-03-13 20:03:55
最近はChatGPTや生成AI等で人工知能の普及がアルゴリズム革命の衝撃といってブームとなっていますよね。ニュートンやアインシュタイン物理学のような理論駆動型を打ち壊して、データ駆動型の世界を切り開いているという。当然ながらこのアルゴリズム人間の思考を模擬するのだがら、当然哲学にも影響を与えるし、中国の文化大革命のようなイデオロギーにも影響を及ぼす。さらにはこの人工知能にはブラックボックス問題という数学的に分解してもなぜそうなったのか分からないという問題が存在している。そんな中、単純な問題であれば分解できるとした「材料物理数学再武装」というものが以前より脚光を浴びてきた。これは非線形関数の造形方法とはどういうことかという問題を大局的にとらえ、たとえば経済学で主張されている国富論の神の見えざる手というものが2つの関数の結合を行う行為で、関数接合論と呼ばれ、それの高次的状態がニューラルネットワークをはじめとするAI研究の最前線につながっているとするものだ。この関数接合論は経営学ではKPI競合モデルとも呼ばれ、トレードオフ関係の全体最適化に関わる様々な分野へその思想が波及してきている。この新たな科学哲学の胎動は「哲学」だけあってあらゆるものの根本を揺さぶり始めている。こういうのは従来の科学技術の一神教的観点でなく日本らしさとも呼べるような多神教的発想と考えられる。
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