yoshのブログ

日々の発見や所感を述べます。

ポーカーでもAIが圧勝

2017-02-27 06:14:55 | パズル
人工知能(AI)がポーカーのトッププロ4人と競う試合がアメリカであり、1月下旬に、20日間の対戦でプロに圧勝しました。囲碁や将棋でもAIがプロを破る例が相次いでいますが、相手の持ち札がわからないポーカーは先を読むのが難しく、より複雑な判断が必要とされます。ポーカーで勝ったAIはカーネギーメロン大(ペンシルベニア州)が開発した「リブラトゥス」で同州ピッツバーグのカジノで20日間戦い、プロに圧勝しました。今回のAIは、スーパー・コンピューターがあらかじめ手札の組み合わせをしらみつぶしに分析し、膨大なデータベースの中から最善手を選ぶ方法が使われたそうです。「対戦相手の癖」などが考慮されているため、中盤以降はプロの裏をかく手を連発するようになりました。対戦したプロの一人は、「序盤は勝負になりそうな気がしたが、すぐに弱点を克服してきた。もはや勝つことは難しい」と述べました。このうなソフトをプログラミングすることも難しい技術ではないかと思います。
最早、頭脳ゲームにおいて、人間はAI(人工知能)に勝てない時代になりつつあります。
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女子力

2017-02-24 06:15:23 | 文化
2009年の新語・流行語大賞にあがったのが「女子力」で、近年の女性の活躍を象徴しています。スポーツや芸術、芸能など広い分野で女性が活躍していることは明らかです。政治の分野でも、メルケル首相(ドイツ)、メイ首相(イギリス)、小池百合子・東京都知事などの方がおり、多くの分野で女性が活躍しております。また、学校や社会、日常生活などでも広く女子力が強みを発揮しています。不肖は、女子力からは、やさしさ、しなやかさ、やわらかさ、思いやり、粘り強さ、清潔などを感じます。
しかし、日頃から大変残念に思っているのは、将棋界の女子力が小さいことです。女流棋士はいますが、名人戦に参加できる資格のある女流プロがいないようです。このように将棋界においては、今日では男性が女性を圧倒しています。
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以来(このかた)

2017-02-21 06:38:43 | 文学
神武以来は「じんむいらい」と読むものと思っていましたが、「じんむこのかた」とも読むと知り、驚きました。
広辞苑で「このかた」を見ると
(1) 以来、その時より後 
(2) 此の方 こちらの方向。こちらがわ 
 とあります。
(1) は、それから今日までという時間的な継続。
(2)の「此の方」は、それから、ずっとこちら、すなわち、空間的継続を意味するようです。
例えば「将棋の加藤一二三 九段は、神武以来の天才」は、「じんむこのかた」と読むほうが良いらしく、この読み方のほうが深みがあるように感じました。
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下山の思想

2017-02-18 06:26:20 | 文学
作家、五木寛之氏が「下山の思想」を唱えています。

山を登る時には、前のみを見ながら、ひたすら、登ることが多い。しかし、山を下る時には
周囲や、遠くの景色を眺めながら下れるなど、余裕が生じます。雷鳥の存在や高山植物にも目が止まります。人生やプロジェクトなどにおいても、頂上に達した後には、下山の思想が役立つのではないかと思いました。周囲を見渡しながらゆったりと過ごすことにも意味があるのではないでしょうか。
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新徴組 中澤兄妹

2017-02-15 05:54:51 | 歴史
京都で活動した新選組は有名ですが、江戸で活動した新徴組についてはあまり知られていません。
新選組と新徴組には多くの共通点があります。どちらも、文久3年(1863)に庄内藩士、清川八郎を中心にして江戸にできた「浪士組」に端を発しています。浪士組には、江戸及び江戸周辺の剣客が多くいました。武士が多く参加した新徴組のほうが、新選組より剣の腕前が上とも言われます。上州から来た法神流の剣客、中澤貞祇(さだまさ)・琴兄妹も新徴組に属しました。しかし、頭領であった清河八郎が暗殺されると、新徴組は幕府の支援が受けられなくなり、庄内藩の酒井侯お預かりとなり、江戸の街の警備、警護に専心しましたので、江戸の街では大いに歓迎されました。そのような中で徳川慶喜の大政奉還があり、薩摩藩の挑発に乗って新徴組は薩摩藩邸の焼き討ちに踏み切りました。これが戊辰戦争に一つのきっかけを与えたとも言われます。その後、新徴組は庄内藩に移動して庄内戦争で新政府軍と戦い、やがて降伏しましたが、西郷隆盛の奔走もあって、庄内藩の処分は比較的に軽いものでした。その後、中澤兄妹は故郷の上州、利根郡に帰りました。兄、貞祇は明治7年に38才で他界。妹、琴は昭和2年に89才で他界しました。
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四字熟語

2017-02-12 06:04:22 | 文学
四字熟語は相撲界でよく使われており、横綱伝達式の口上で有名です。

不措身命  横綱・貴乃花  1996
堅忍不抜  横綱・若乃花 1998
精神一統  横綱・白鵬 2007
全身全霊  横綱 日馬富士 2012
一生懸命  横綱 鶴竜 2014

日常の会話では四字熟語は、あまり使われません。格調は高いですが、意味を直ちに理解できないこともあります。上記の四字熟語の意味は下記の通りです。

不措身命(ふしゃくしんみょう)  仏のためには身命をささげて措(お)しまぬこと。 
出典 法華経 寿量品
堅忍不抜(けんにんふばつ)   困難に屈せず、我慢強く心を動かさずに頑張ること
精神一統  精神一統 何事か成さざらんの略。精神がひとたび集中されるならば、どんなむずかしいことでもできないことはない。        出典 朱子語類
全身全霊  身も心もぜんぶ、体力と精神力のすべて。
一生懸命  一つのことに命がけで熱中すること。武家言葉「一所懸命」から転じた語。

先日、横綱に昇進した稀世の里の口上は「横綱の名に恥じないよう精進します」であり、四字熟語を使いませんでしたが、平易な自分の言葉で素直に心情を表しており、好感が持てました。
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ダーク・マター  ダーク・エネルギー

2017-02-09 06:04:35 | 科学
東大の村山斉先生は宇宙論の話の中で、宇宙の未来について次のように語っています。

宇宙の終焉には、二つ形態があると考えられている。すなわち、ビッグ・リップとビッグ・クランチです。

宇宙にはダーク・マターが存在し、星々を引き寄せる性質があります。ダーク・マターがあるために、ビッグバンによる宇宙創生の後、星や銀河が生じました。ダーク・マターは質量を持ちますが眼に見えない物質であり、その量は理論的な推定値と大幅に異なっています。一方、宇宙にはダーク・エネルギーが満ちており、星々を引き離す性質があります。

 ダーク・エネルギーが優勢になると宇宙は膨張してバラバラになり、やがて終焉を迎えます。これをビッグ・リップと呼びます。
 ダーク・マターが優勢だと、宇宙は縮小を続け、やがて無くなります。これがビッグ・クランチです。
 しかし未だ、ダーク・マターもダーク・エネルギーも詳細は「よくわかっていない」そうです。
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元寇の勝因、「神風」に疑問

2017-02-06 06:16:10 | 歴史
今まで「元寇は」おおむね次のような経緯とされてきました。文永11年(1274)、900隻4万人の元軍が対馬と壱岐を攻略、博多湾まで進出しましたが、暴風雨に遭い退却(文永の役)。続く弘安4年(1281)、朝鮮発の東路軍と中国発の江南軍の4400隻、14万人が攻め寄せましたが、日本側の防戦で一時撤退。さらに長崎の鷹島に停泊中の船団を暴風雨が襲ったため退却(弘安の役)。その後、元の皇帝フビライは3度目の日本遠征を計画しましたが亡くなったために沙汰やみになりました。危機に大風が吹き、異国の敵が追い払われたことから、2回にわたる暴風雨は「神風」と言われ、第2次世界大戦中には、神国日本を裏付ける材料として使われました。
しかし、近年こうした見方には修正が必要らしく、例えば、「くまもと文学・歴史館」の服部英雄館長は「文永の役」について次のように指摘しています。
「モンゴル軍が攻め寄せた夜に暴風雨が吹いたという史料は存在しない。かつ、その時は11月で台風シーズンではなかった。」また「弘安の役」では「台風により一部被害が出たらしいが、むしろ食料に不足をきたし、日本側の猛攻を受けて撤退した。」との見方を示しています。なお、服部館長によれば、「鎌倉武士は戦の勝因を神風とは考えておらず、主張したのは敵国調伏の祈祷をした社寺で、武士はむしろ自らの戦績を誇った。」
しかし、そのはるか後世、「神風」の記憶だけが歪曲され、西欧列強の脅威に直面した明治期と、「神州不滅」が叫ばれた第2次世界大戦中の2度にわたり、「元寇」は日本人の意識形成に大きな役割を果たすことになりました。

尤も、冷静に考えますと、「神風」とか「神ってる」などを安易に信じるのは、確かに軽率かも知れません。




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冬夜読書 菅茶山

2017-02-03 06:16:49 | 文学
菅茶山(1748~1827)は江戸中期から末期に掛けての漢詩人。生まれは備後(広島県)。福山侯は林述斎から「方今海内の詩は菅茶山の右に出る者がない」との評を聞きつけ、茶山が自分の領内の人であることを知り、茶山を優遇しました。茶山は、俸禄と月謝を私用せず、書物を収める堂宇を建て書籍を買い、また塾中の貧しい生徒を援助したりしました。誠に清廉潔白な人物でした。
   冬夜読書 菅茶山
雪擁山堂樹影深
憺鈴不動夜沈沈
閑収乱帙思疑義
一穂青燈万古心

雪ハ山堂ヲ擁シテ 樹影深シ
憺鈴(えんれい)動カズ 夜沈沈
閑(しずか)ニ乱帙(らんちつ)ヲ収メテ 疑義ヲ思フ
一穂(いっすい)ノ青燈 万古ノ心

「訳」
 雪はこの山中の家を降り込めてしまい、木のたたずまいも深々としている。軒端の風鈴もひっそりと動かず、夜はしんしんと更けてゆく。心静かにとり散らした書物を整理しながら、読書中の疑問の意味を考えつづけながら、青白くともる燈火を見つめていると、心は遠くはるかな聖賢の心に通うように思われてくるのである。

  「吟剣詩舞道漢詩集 絶句編」 日本吟剣詩舞振興会




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