yoshのブログ

日々の発見や所感を述べます。

年齢の呼称

2019-11-28 06:04:03 | 文学
年齢の呼び方には、「論語」由来の堅い表現と日本的な長寿を祝う表現があります。
(1)論語由来:  
 志学  15歳
 而立  30歳
 不惑  40歳
 致命  50歳
 耳順  60歳
 従心  70歳

(2)長寿 祝い
 還暦  60歳
 碌々寿 66歳
 古希  70歳
 喜寿  77歳
 傘寿  80歳
 米寿  88歳
 卒寿  90歳
 白寿  99歳
 百寿  100歳
 茶寿  108歳
 珍寿  110歳
 皇寿  111歳
 大還暦 120歳

   さて、私は、年齢を表す「歳」を「万」と読みかえて、このブログにいただいたアクセス数の結果の目安として利用して来ました。当初のアクセス数の目標は志学の15万でした。それが、還暦の60万を超え、今年3月には百寿の100万を超えました。やがて、茶寿、珍寿を超え、去る10月15日には皇寿の111万を超えました。(一方、不肖の年齢は、ようやく古希を少し超えたところです。)



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ノ-ベル物理学賞

2019-11-25 06:33:03 | 科学
今年のノ-ベル物理学賞は欧米の三氏に与えられました。

ジェ-ムズ・ピ-プルス(84歳)、米プリンストン大学 名誉教授
 宇宙が誕生した直後の光の名残から、宇宙の成り立ちを理論的に考察。その結果、星や物質といった目に見える物は宇宙の5%に過ぎず、残りの殆どはダ-ク・マタ-やダ-ク・エネルギ-だという新たな知見につながりました。

ミシェル・マイヨ-ル(77歳)スイス・ジュネ-ブ大 名誉教授
ディディエ・ケロ-(53歳)スイス・ジュネ-ブ大教授  
 マイヨ-ル教授とケロ-教授は、1995年、私達の太陽系外で初めてとなる惑星を発見しました。約50光年離れたペガサス座の方向、木星のような巨大な惑星が恒星の周りを高速で回っているのだそうです。この発見は、それまでの常識を覆しました。その後、これまでに4000を超える太陽系外惑星が発見され、生命が生きられそうな惑星も見つかっているそうです。
 スウェ-デンの王立科学アカデミ-は、三氏の発見を「私たちの世界観を永遠に変えた」と讃えました。
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十二は特別な数

2019-11-22 05:19:31 | 文化
十二という数は人間の生活において、特別に意味のある数のようです。
神秘的な数とも言えそうです。

完全数、6(=1+2+3)の2倍。
ギリシャ、オリンポスの十二神。
仏教の十二神将。
十二支。干支動物の数。
十二時間は一日の半分。
十二ヶ月で1年。
官位十二階。
十二単衣。
十二指腸は、重要な臓器。
二十四孝、三十六歌仙、三十六景、四十八の決まり手(相撲)などは、12の倍数。
 1ダ-スは12個。(ダ-スは計数の基本単位でもある)

これらを見ると12という数値は、色々な多くの物の数を数える上で、人間にとって丁度いい小さいまとまりだったのではないでしょうか。

 ちなみに、「オリンポスの十二神」は、ゼウス、ヘラ、アテナ、アポロン、アフロディ-テ、アレ-ス、アルテミス、デ-メ-テ-ル、ヘパイトス、ヘルメス、ポセイドン、ヘスティア-。
 「仏教の十二神将」は、くびら大將、ばさら大將、めきら大將、あんちら大將、あにら大將、さんちら大將、いんなら大將、はいら大將、まこら大將、しんだら大將、しょうとら大將、ぴから大將です。(梵語)









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何でも鑑定団

2019-11-19 06:17:43 | 文化
テレビ東京(第7チャンネル)に「開運!何でも鑑定団」という番組があり、毎週見ています。1994年に始まっており、民放連賞・優秀賞を受賞した人気番組の一つです。一般の人が保管している自慢のコレクション(骨董品、書、画、焼き物、武具、さらに、おもちゃ等)を専門の鑑定士が鑑定して値段をつけます。2006年には5億円のお宝が出現しました。入手した時より高額な値段が付けば喜ばされるのですが、安い値段がつくと落胆させられます。リアクションの幅がとても大きいので、見ていて面白いものです。骨董品の世界は複雑で、奥深いと思います。専門家の自信に満ちた説明は勉強になりますが、自分には見る目がないことにも、よく気付かされます。また、骨董好きのおじさんにとって、家族(妻、子供など)の理解が得られていないことが多く、大方は冷ややかに見られているようです。奥さんに2度も逃げられたという御仁もおり、骨董をめぐる人生模様も様々です。
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人間は内臓が大切

2019-11-16 06:12:37 | 文化
「大切なのは外見じゃない、内面だ」とよく言いますよね、そうするとたいていみんな心のことだと思う。違う、内蔵だと。漫画家の魔夜峰央(まやみねお)氏は言います。無理がたたって肝臓を壊したことがある漫画家は、仕事を長く続ける秘訣は内臓だと主張されます。人間にとって、心臓、肝臓、腎臓などの内臓が大切なことは、私にもよくわかります。

インタビュ- 「永遠の28歳」「ユリイカ」3月臨時増刊号
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椰子の実

2019-11-13 06:05:50 | 文学
明治31年(1898年)の夏、東京帝大の2年だった柳田國男(後に民俗学者)は愛知県渥美半島の突端の伊良湖岬に1か月滞在しました。岬に隣り合う恋路が浜で、風の強かった翌朝に黒潮に乗って幾年月の旅の果て、椰子の実が一つ流れ着いたのを発見しました。そして岬付近の潮の流れから見て「日本民族の故郷は南洋諸島である」と確信し、これを親友の島崎藤村に話しました。この浜を訪れたわけでもない藤村は、この話から詩想を得て、椰子の実の漂泊の旅に己の憂を重ね、名詩「椰子の実」を詠みました。
 流れ着いた、たった一つの椰子の実から、民族学者は日本民族の起源を思い、文学者は名詩を着想しました。
  
名も知らぬ 遠き島より
流れ寄る椰子の実ひとつ
故郷(ふるさと)の 岸をはなれて
汝(なれ)はそも 波にいく月

旧(もと)の樹(き)は 生ひや茂れる
枝はなほ影をやなせる
われもまた 渚を枕 
孤身(ひとりみ)の浮寝の旅ぞ

実をとりて 胸にあつれば
あらたなり 流離の憂ひ
海の日の 沈むを見れば
激(たぎ)り落つ異郷の涙
思ひやる 八重の汐々(しほじほ) 
いづれの日にか 国に帰らむ

後に、昭和11年 日本放送協会の依頼で大中寅二が曲を付けて以来、「国民歌謡」として
広く親しまれ、日本の抒情歌謡の代表的な作品になったばかりでなく、伊良湖岬の名も有名
なりました。
なお、藤村の詩の最後の句、「いづれの日にか 国に帰らむ」は杜甫の漢詩「絶句」にある「何レノ日カ 是レ帰年ナラン」と同趣です。

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「ボ-ッ」と生きている

2019-11-10 06:21:30 | 文化
NHKの人気番組「チコちゃんに叱られる」で大人が答に窮すると5歳の女児のチコちゃんに「ボ-ッと生きてんじゃね-よ」と一喝されます。「こんな基本もわきまえずに生きてきたのか」と、チコちゃんは詰(なじ)っているのでしょう。
「ボ-ッ」は注意散漫なこと。しかし、予期せぬ事態にしかと対応できるよう、あえてふわっと身を漂わせておくのも、時には大事かも知れません。
ところで「ボ-ッ」と生きているんじゃね-よ」は、英語では何と言うのでしょうか。「ボ-ッ」と生きている私には、よく分からないので、ネットで調べてみました。

So much for fooling around
Don’t sleep through life
You had better wake up

fooling around(ぶらつく)や、「ボ-っと生きている」=「眠っている」とする英語の表現には、いまいち ピンと来ないところがあります。
それにしても、スマホをいじりながらボオ-っと歩いていたりする人は迷惑です。

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哭晁卿衡 李白

2019-11-07 06:16:05 | 文学
李白の七言絶句を紹介します。

哭晁卿衡

日本晁卿辞帝都
征帆一片遶蓬壺
明月不帰沈碧海
白雲愁色満蒼梧

晁卿衡(ちょうけいこう)ヲ哭ス

日本ノ晁卿(ちょうけい)帝都ヲ辞シ
征帆一片 蓬壺(ほうこ)ヲ遶(めぐ)ル
明月帰ラズ 碧海ニ沈ミ
白雲愁色 蒼梧(そうご)ニ満ツ

「訳」
わが友、日本の晁衡どのは、都長安に別れをつげ、一艘の帆かけ船に乗って遠く東方の海上にある蓬莱の島をめぐり去った。清らかな月のような晁衡どのは、深い海に沈んで帰らぬ人となった。白い雲が憂いをおびて、蒼梧の山に広がっている。

「鑑賞」
「晁衡」は阿部仲麻呂の中国名。遣唐使の随員として唐に渡り717年に長安に到着した仲麻呂は唐王朝に仕えて玄宗の厚遇も受けました。入唐後35年(753年)、ようやく帰国を許され、蘇州(江蘇省)から乗船しましたが、嵐にあって難破、安南(ベトナム)に漂着しました。仲麻呂は再び長安にもどり、ついに日本には帰りませんでした。李白は旧知の友の遭難を漂白の地で聞きおよび、その死(誤報)をいたんで作った詩がこれです。なお、「百人一首」に収められている「天の原ふりさけみれば春日なる三笠の山に出でし月かも」という仲麻呂の和歌の漢詩「望郷詩」が、西安の興慶(こうけい)公園に記念碑となって刻まれています。


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立方数の和

2019-11-04 06:46:45 | 文化
x3+y3+z3=k  k=1~100

 ケンブリッジ大学が設定した、上記の数学の問題があります。これは「ディオファントスの方程式」と称されます。k=1から100までの方程式について研究が行われました。
当初から難問といわれたのですが、コンピュ-タ-の進歩により、解が求まり、
あるいは解がないことが証明されました。しかし、kが「33」と「42」の場合については、解けていませんでした。「33」については、ブリストル大学(イギリス)のアンドリュ-・ベ―カ-教授がス-パ-・コンピュ-タ-を使って求解に成功しました。「42」だけは65年間、誰も解くことができず難問とされていました。この度、ベ-カ-教授は、MITのアンドリュ-・サザ-ランド教授の協力を得て、地球規模のコンピュ-ティング・プラットホ-ム、チャリティ-・エンジンを、求解のために利用しました。チャリティ-・エンジンとは、世界規模で50万台を超えるPCが接続され、各PCの空き時間を使って計算を実行し、延べ100万時間で求解に成功しました。その答が下記の17桁の正負の3つの整数です。

x = -80,538,738,812,075,974
y = 80,435,758,145,817,515
z = 12,602,123,297,335,631

ベ-カ-教授は「ホッとしている。このゲ-ムは、地震を予知しようとする努力にも似て、何かを見つける確信は持てない。数ヶ月の探索で何か見つかるかもしれないし、100年かかっても何も見つけられないかもしれない」とコメントしました。

 直ぐには、役立ちそうに思えない問題を、解き続ける研究者に敬意を覚えるとともに、その研究を容認し支援する社会を貴重なものと思います。





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百折不撓 木村一基 王位

2019-11-01 06:59:04 | 将棋
将棋の木村一基九段(46歳)は、去る10月26日に豊島名人・王位に勝利して、王位のタイトルを獲得しました。46歳で初めてタイトルを取ったのは最年長記録であり、お慶びを申しあげます。木村九段は、千葉県四街道市出身で、故・佐瀬勇次九段の門下です。佐瀬九段は米長邦雄名人、丸山忠久名人、西村一義八段などの師匠であり、名伯楽といわれました。
 木村九段の座右の銘で、よく扇子に揮毫する言葉が「百折不撓(ひゃくせつ ふとう)」です(写真 下)。「困難にあっても挫けない、初志を貫徹する」木村九段にふさわしい言葉だと思います。
木村九段は盤外では気さくでやさしく、話も巧みなので、とても人気のあるおじさんだそうです。また、独特の受け将棋で勝利を掴むのも得意であり、「千駄ヶ谷の受け師」という異名もあります。(千駄ヶ谷は日本将棋連盟がある場所)



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