yoshのブログ

日々の発見や所感を述べます。

新竜王 糸谷哲郎八段

2014-12-30 05:18:26 | 将棋
将棋の糸谷哲郎七段は12月4日に森内元名人を破って竜王位を奪取しかつ八段に昇段しました。
羽生、森内世代の厚い壁を乗り越えるために何が必要かと聞かれ、「終盤」と答えました。「上の世代は序盤戦術に優れ、経験もある。若手は終盤力で戦っていかないと経験値の差で勝てない」竜王戦も第4,5局を終盤の大逆転で制しました。「コンピューターとの対戦でも、人間は中盤戦でかなわないと言われるが、鍛えればもっと正確に指せるはず。終盤には工夫の余地がある」といい、その方法として「早い枝切り」を挙げました。「悪い手が見つかったら読み
を飛ばしていき正しい手にたどりつく技術が必要」と説明しました。竜王戦では早指しも話題に。糸谷は「長い持ち時間に。対応しきれなかった」と反省しつつ、「悪くなって逆転をめざさないといけない状況では、時間も戦術の一つ」ときっぱり。「私がタイトルを取ったことで、これからは他の若手棋士ももっと出てくると思う」と語りました。
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憎まれっ子

2014-12-27 06:03:03 | 文化
憎まれっ子世に憚る」は「江戸いろはかるた」にあります。この世の権力者、成功者には憎まれるような人が多いことを言います。
江戸時代だけではなく現代にも言えることかも知れません。先日、衆院選で落選したI氏
もその一人でしょう。政界引退の弁もふるっていました。
 「いくつで死ぬか知らないが、死ぬまで言いたいことを言い、やりたいことをやって人から憎まれて死にたい。」
 ここまで言い切られると爽快です。ご立派。思わず笑みがこぼれました。
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四国、部分最適と全体最適

2014-12-24 06:23:22 | 文化
四国出身の私の知人、友人には温厚な方が多いです。司馬遼太郎は、四国は、讃岐、阿波、土佐、伊予にわかれている。讃岐男に阿波女、伊予の学者、土佐の鬼」などと書いています.

徳島大学の香川学長は雑誌に次のように書いています。
四国のことを古事記には以下の記載がある。「この島の身体(からだ)は一つ、顔四つ。伊予の国は美しい女、讃岐の国は頼もしい男、阿波の国は豊かな女、土佐の国は強い男の顔という」四国全体の面積は岩手県一県よりやや広く、人口は、ほぼ静岡県一県と同数である。(中略)今後ますます世界は狭くなり、各国間のボーダーレス化が進み、日本の年功序列、終身雇用といった雇用形態も壊れようとしている時代、そして世界で日本の存在価値が薄れている現状をどのように十分意識理解して対処すべきか、日本全体が大きな転換期というか変革期を迎えているように思われる。それに対して、残念ながら名案、妙案は私には浮かばないが、ただ一つ言えることは「部分最適ではなく全体最適」が「重要な課題」で、そこから突破口が見つかるような気がしている。
部分最適が集合して全体最適になるのではなく、全体最適があって部分最適が成り立つのである。よく言われる組織の壁、政府においては省庁の壁、我々大学においては部局の壁が全体最適をまさに阻止している。もっと大きくとらえれば、東京一極集中はまさに典型的な部分最適
といえる。言いかえれば、部分最適の時代は終焉を迎えつつあるといえる。まさに大学改革も、全体最適を考慮しながら進める必要を感じている。

  香川 征 「部分最適と全体最適」 電気学会誌 2014 Vol.134 No.12
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無線従事者免許

2014-12-21 05:42:30 | 文化
  自慢話のようで恐縮ですが、昭和41年6月20日付けで郵政省(当時)から「無線従事者免許証」をいただきました。資格は、第2級アマチュア無線技士です。これをもらうための国家試験は当時の私には難しいものでした。特に電信の実技試験を難しく感じました。あのトンツー、トンツーです。電信の実技の私の師匠は女性ハムで、アマチュア無線界で全国的に一流の活動をされていた方でしたが、当時はご主人と共に私の郷里の町に転居されていて、ここでも活躍されていました。アマチュア無線をする人を「ハム」といいますが、アマチュア無線は趣味の王様といわれた時代がありました。しかし、上京したこともあり、住居が狭かったので本格的な無線局を開くことができず、折角の免許証があまり役に立ちませんでした。免許は死亡するまで有効なので現在も電話級アマチュア無線技士の資格と共に所持しています。
さて、写真(下)はそれらの免許証の表紙です。
 
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羽生名人 1300勝を達成

2014-12-18 05:57:01 | 将棋
去る11月21日に将棋の羽生名人が1300勝を達成しました。過去に1300勝を達成したのは、中原誠、大山康晴、加藤一二三の3人の棋士だけです。この4人の11月21日における戦績のまとめを下の表に示します。期間はプロ四段になってからの年月です。期間、年齢、勝率のすべてにおいて羽生名人の天才ぶりがうかがえます。羽生名人が中原氏、加藤氏の勝ち数を抜く日も近いことでしょう。

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司馬遷廟 石川忠久

2014-12-15 05:26:11 | 文学
石川忠久先生が会誌に寄稿された七言律詩を紹介します。

司馬遷廟 韓城

史公祠廟訪韓城
路去秦京三百程
雨後龍門春浪急
嶺前虎口宿雲晴
登来危とう拝孤冢
偉業流傳東海外
憑弔幽魂懐大名
扶桑老翁致衷情

史公ノ祠廟韓城ニ訪ウ
路ハ秦京ヲ去ル三百程
雨後ノ龍門春浪急ニ
嶺前ノ虎口宿雲晴ル
危とうヲ登来シテ孤冢(こちょう)ヲ拝シ
幽魂ヲ憑弔シテ大名ヲ懐ウ
偉業流傳ス東海ノ外
扶桑ノ老翁衷情ヲ致ス

「危とう」のとうは石偏に登ると書く漢字で石坂、石段を意味します。

「訳」
韓城にある史公(司馬遷)の祠廟を訪れた。
道筋は秦の京、咸陽から300キロ・メートルであった。
雨上がりの龍門の川は春の浪を立てて激しく流れていた。
嶺にある洞穴(虎口)と昨夜からの雲は晴れていた。
険しい石段を登って一つひっそり立つもりつちとなった冢墓を拝んだ。
天に昇った魂を弔って大きい名声を懐古した。
偉業は中国の東の海にまで伝わってきている。
日本の老翁は哀しみをおさえきれない。

「鑑賞」
石川先生は、この春、西安から、韓城(龍門)に足を伸ばされて、司馬遷の廟所を参拝されて、大著「史記」を編著した史公を追慕されました。


石川忠久 「學士會会報」No.909 2014 Ⅵ

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タコツボ論 半藤一利氏

2014-12-12 06:45:52 | 文化
作家の半藤一利氏は、戦前と現代の日本をタコツボと語っています。以下は新聞からの引用です。

半藤氏が歴史と向き合う意味?
哲学者のヘーゲルは「人間は歴史から何も学ばない。それが最大の歴史の教訓」と言いました。私もそうだと考えています。「歴史を学ぶ」のは難しいが、「歴史に学ぶ」のは人間を知ること。人間学として歴史を見たほうがいい。

「日本人の本質は戦前と変わらない」が持論です。
集団催眠にかからなければいいが、と懸念しています。日本人は冷静に考えないまま、同じ方向に走るのが特徴。戦争に負けても同じだった。もっとも、年を取った人間は未来に責任を持てないから、偉そうには言わないように気を付けています。私が長年勉強し続けてきた海軍には「自分で責任を取れないことは他人にやらせるな」という言葉があります。

 今の時代をどう見ますか?
安倍政権の周辺には、かなりの知恵者、歴史を学んだ人がいて、先を見通し、きちっと作戦を練っている気がします。知恵者がいるというのは、昭和史にもあった一種の参謀本部ですね。
昔の参謀本部は秀才が集まって、タコツボの中で戦略を練り、秘密を保持し、大いに誤った。
似ている気がしています。

権力がタコツボに入って天下を動かすのは危ういことだと感じられます。国民には冷静な判断と行動が求められていると思います。

コメント (2)
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河魚天雁

2014-12-11 06:04:22 | 文化
先日、友人から届いた手紙の、封に「河魚天雁」という印が押してありました。(下図)
「かぎょてんがん」と読むのでしょう。調べてみましたら、中国の古代、魚の腹に手紙を入れて届けたとか、鳥の足に手紙を結んで届けたとされ、「河魚天雁」は手紙を指すとされています。  
     

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宇宙太陽光発電

2014-12-08 05:54:30 | 文化
環境保全と経済成長を両立させる発電方法として「宇宙太陽光発電 通称SPS」が注目されています。宇宙太陽光発電は宇宙に太陽光発電パネルを並べて発電を行い、その電力をマイクロ波ビームで地球に送るものです。

SPSの衛星は、地球の赤道上3万6千キロメートルあたりを地球と同期して回転するので、地球から見ると静止衛星です。太陽が地球の影になることがなく24時間、天候に影響されないので、設備稼働率が約95%以上です。宇宙で発電した電気は電波に変換し、無線で地上に送る計画です。電波の種類はマイクロ波で、周波数は1~10Gヘルツを用いる予定だそうです。SPSの出力は、例えば1GWですが平均的な原子力発電所1基分に相当します。この巨大衛星システムは数km級の大きさがあり、全重量は1万トンにもなるそうです。このような巨大衛星を打ち上げる宇宙技術の開発は今後の課題です。日本では、1980年頃より研究が始まっており、2000年頃には、文部科学省のJAXAと経済産業省の宇宙システム開発利用推進委員会の研究プロジェクトが立ち上がりました。2009年には「太陽光発電無線送受電技術員会で一本化が行われオールジャパン体制が整いました。SPSの実用化はまだ先のことでしょうが期待されます。
 こうした事ができるとするならば、舞台は宇宙に限る必然性はないので、地球上の砂漠地帯
や海上、または月面に太陽光パネルを並べてもよく、送電には、既存のケーブルと架空線でなくても 地上無線送電により電力消費地域に送電するシステムも考えられます。これならば、より早期に実現する可能性が高く現実的な代替案かとも思われます。もっとも月面に太陽光パネルを並べると「兎の餅つき」には迷惑になりますが。

   篠原真毅(なおき)「宇宙太陽光発電の実現に向けて」 學士會会報 No. 909 2014-Ⅵ
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駄じゃれ

2014-12-05 04:56:23 | 将棋
駄じゃれ」は高級な笑いとは言えませんが、可笑しい。将棋を指しながら、ブツブツつぶやく程度ですと微笑ましくもあります。NHKの将棋番組の講師、豊川孝弘七段の駄じゃれには驚きます。
その手を指されると「コマネチ」(困るの意)
ここで「両取り・ヘップバーン」(駒の両取りの意、オードリー・ヘップバーン)
その手は「ホットケーキ」(ほっておく、対応しないの意)
そうやられると「ナンカイ、、、」(難解で対応が難しい、南海ホークス)
シマッタ・アキラ九段(島朗九段のこと)

昔からあるのは、
「持ち駒は」と聞かれると「産経新聞」(桂馬が3枚)
「金・桂・香は唐の鶏」持ち駒はキン・ケイ・キョウ)
そう指されると「ヤカンのたこ」手も足も出ない
その手は仏の茶碗ですな。 カナワン(金碗)
その手は桑名の焼き蛤(その手は食わない)
恐れ入谷の鬼子母神(恐れいりました)
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